2015年6月25日木曜日

2月の2号機屋上から検出された莫大な量のβ線核種について東電に電話で質問しました。その回答と、β線核種を肺へ呼吸で吸い込むリスクについて熊本大学名誉教授入口先生の見解

7月3日追記
フィルターの汚い加湿器にはご用心!

以上追記。

東電や国が明確にしない、β線の健康への影響が私はとても心配です。
何故かと言うと、今年の2月に福島原発の2号機の屋上から莫大な量のβ線核種が見つかっているからです。
データはこちらです。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2015/images/handouts_150224_04-j.pdf



これについては入口先生からのお返事があり、その翌日に私が東電に電話して、質問をした答えについても話し合いました。その内容をここに共有します。


以下の質問が、ブログの読者から寄せられました。

今年2月に、2号機屋上の汚染、特にβ線核種が多量に観察されたことが気になります。
ストロンチウム90やトリチウム以外のβ線核種が何かは不勉強で知りませんが、汚染全体の2/3位ありそうです。
これに類似した汚染が首都圏にもあったとすれば、私なりにとてもスッキリします(とても困ることですが…)
このような割合の核種の放出はあり得るものでしょうか?
どのような核種なのでしょうか?
これ程多量のβ線核種が放出したのであれば、今多くで行われているγ線(とストロンチウム)の測定で調べている汚染度は役に立たないことになるのではないでしょうか?
素人の疑問です。
その他の事も含めご教示いただけると幸甚です。

どうぞよろしくお願いします。」

入口先生

入口紀男です。
お疲れさまです。
どうぞよろしくお願いいたします。
 2号機屋上のベータ線はセシウム137(ガンマ線も出しますね)、ストロンチウム90、トリチウムからのものだと私は思います。他のベータ線核種に比べて放出された量が桁違いに多く、4年経った今でも検出されるからです。

 セシウム137は揮発性が高いため、水たまりの形でとどまっていたのは揮発しにくいストロンチウム90と、水として蒸発するトリチウムだったのではないでしょうか。

ブログ読者
ありがとうございます。

この東電の資料、セシウム、ストロンチウム90、トリチウム、その他の全β線核種という事かと思ったのですが…


セシウム137はβ線とγ線両方出すんですね?
私は、遠くに飛ばないとかって言われいたストロンチウムが群馬でも米軍が見つけていたので・・・β線遠くに沢山飛んでいたら恐いなと思ってました。

④の・・・20000(二万)のβ線・・・・Sr90他ってことなんでしょうか?

ブログ読者

ものによるのでしょうが、ストロンチウム90以外のβ線核種がセシウムの倍放出されたということなら大変なことと心配したのです。β線核種でもストロンチウム以外は人体に影響が少ないのかな?

入口先生

セシウム134、セシウム137、ストロンチウム90、トリチウムからもベータ線が出ます。なので、「全ベータ線」とは、それらのベータ線量を含んでいるのではないでしょうか?

全国各地のモニター値が公表されていますが、幾つか問題点がありそうですね。
(1)地上1mの線量だけが公表されていること
(2)子どもたちが生活する地上0mの値はその2.0倍以上となると考えられること
(3)肺の内部被ばくの原因となるアルファ線量、ベータ線値が公表されていないこと
(4)アルファ線、ベータ線、ガンマ線を生じる何万種類もの核種の中には過去4年半に短い半減期をくり返して今でも残存しているものがあり、ベータ線だけをとってみてもその全量はたとえばセシウム137のベータ線量の2.0倍以上になり得ること。

(5)ストロンチウム90はセシウム137に比べると拡散性が低いので、北半球を一周してはいないが、東日本と日本近海には広く分布していること

以上、ブログ読者から入口先生へのご質問と、入口先生からのお返事です。

翌日、私は東電に電話して、この件について質問しました。


入口先生、ブログ読者さん、今、東電のお客様窓口に電話で昨日のブログの読者からの質問事項を質問してみました。
相川さんという方が電話に出て、こちらの質問事項を最後まできちんと聞いてくれないんです。
しかも、こちらが指摘している東電のHPさえ開こうとしない。
「最期まできちんと質問事項を訊いて下さい、私ひとりからの質問じゃないんです。録音も取ってます。」と申し上げたら、「録音は差し控えて下さい」って感情的に成りました。
「なぜ録音を取られたら困るんですか?」と聞いたら、「調べてかけなおすから電話番号と名前を教えて下さい。」と仰いました。
最初は、β核種52000のざっくり半分がストロンチウムと答えました。
票の表記の仕方についても訊きたいといっているのを最後まで聞かないので、きちんと質問事項を聞いてくださいと申し上げました。
52000の中にセシウムやトリチウムやストロンチウム90が含まれているかどうか、判らないと言い出して調べてかけなおすとのことでした。
私が電話したから馬鹿にされたようです。
入口先生がお電話したら回答は違うかもしれませんね。

いい加減な回答の仕方をされたんです。

その後、東電の相川さんから電話がかかってきました。
今度は少し丁寧でした。回答は、

東電お客様相談窓口相川さん(男性)より
表の見方
全β52000 は セシウム134 137 ストロンチウム90 が含まれている。
トリチウムは含まれない。
他の核種は無い。
計算が合わないものは、20000はストロンチウム90と思っていいとのこと。
以上です。

セシウムとSr90の割合いがSr90がかなり多いんですねと申し上げたら、事故を起こした2号機の屋上ですからね、と仰ってました。


ブログ読者
変な発表ですね
それではSr90の10だの20だのは全く合わなくなるわけですけどね。
セシウムと比較した場合に、β線核種は(ストロンチウムも含め)今までの常識よりもずっと多くたまっていた

という事かな?

この分析結果について、ネット上で誰も問題にしていないのが不思議な位ですね。

以上、入口先生とブログ読者と私とのやりとりです。

β線核種を肺へ呼吸で吸い込むリスクが私はとても心配になりました。

β核種52000のうちの20000がストロンチウム90と思っていいって東電の回答。割合い多過ぎない?もしかしてそういう放射能汚染瓦礫を広域拡散して日本全国で燃やしちゃったんですよね?
瓦礫の安全基準はγ線のみじゃなかった?
β線は無視してたよね?

心配になった理由はこちらに分けて書いてあります。


木質バイオマス発電のリスクについて 熊本大学名誉教授入口先生「私は焼いてはいけないと思っています」

http://megsinginglalala.blogspot.jp/2015/06/blog-post_18.html


雨霧をいったん肺に吸い込むと、トリチウムから発せられたベータ線(電子)はもう外に出て来ません。肺の中で蓄積します。ベータ線(電子)が高濃度に濃縮されたホットスポットとなり得ます。N95での防御は困難だと思います。霧雨をそのまま吸い込まないようにする効果はある程度ありそうですが。熊本大学入口名誉教授より

「ベータ線(電子)は水中で何ミリも移動しません。
 なので、トリチウムの雨に濡れても、ベータ線は皮膚から身体に侵入してきません。
 トリチウムは水として多量に飲むと体内にくまなく分布し、ベータ線(電子線)被ばくさせながら、ひと月ほどで水として排泄されます。
 でも、トリチウムが危険であるのは、ベータ線(電子)が水中で何ミリも移動しない、まさにそのことにあります。
 すなわち、雨霧をいったん肺に吸い込むと、トリチウムから発せられたベータ線(電子)はもう外に出て来ません。肺の中で蓄積します。ベータ線(電子)が高濃度に濃縮されたホットスポットとなり得ます。」とのことです。
http://megsinginglalala.blogspot.jp/2015/06/blog-post_21.html

入口先生から
(海に駄々漏れの放射性物質が水蒸気になり雲になって陸に戻り雨を降らせる海岸沿いについて、)
イギリスのクリス・バズビーが「福島から南北それぞれ200キロメートルの海岸は、1キロメートル以内に近づくな」と言ってその理由を述べています。http://rt.com/op-edge/tepco-fukushima-sea-water-reactor-194/ の最後の30行くらいです。

以上入口先生から

私たち母親に残された道は、出来る限りの放射能防御する過ごし方を身に付けて、自分自身の子孫を守るために、我が子に被曝防御を親が自分で教育するしかないと思います。
学校では教えてもらえそうにありませんからね。

梅雨時でカビも気になったので、お風呂の脱衣所リビングと2階の寝室とに除湿機を1台増設して3台にしました。
カビにも放射性物質は集まると聞いたことと、除湿で空間中のトリチウムを軽減できると聞いたので。
家の中の木の部分の吹き掃除の後に、アルコールで拭くと除菌になり、カビは生えづらいんだって。独身の息子がどこかで教わってきたそうです。

息子よ、ありがとう。


(那須の高濃度汚染地域の方から、事故直後に空気清浄機が無かったので代わりに除湿機を回したら、ガイガーの空間放射線量が下がったと聞いてます。







2015年6月22日月曜日

30年後に東日本の汚染物質は気象現象と人間、動植物の生活の営みによって西日本へ拡散しているでしょう。熊本大学名誉教授入口先生

これは、電力総連なるところから2011統一選に出馬した方々の一覧です。

http://megalodon.jp/2011-0407-2101-22/www.denryokusoren.or.jp/kikanshi/tsubasa/168.pdf

また、電力総連が統一地方選で推薦する政治家一覧表です。

http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/559.html


日本の仕組み(政治と利権)は簡単には変えられなさそうですね・・・・

バイオマス発電で燃やした灰ですが、汚染地で既に始まっていたバイオマス発電、灰はどう処理されてきたのかも気になります。肥料に回されて全国流通していたら・・・って考えたら恐いですね。

それに、法律も福島原発放射能事故の後に、変えられています。

https://www.env.go.jp/jishin/attach/no110831001.pdf

こんな現状です。

1) 8000Bq/kgを超える廃棄物については、指定廃棄物(産業廃棄物とは書かれていません。)として国が処理を行うこととする。

2) 8000Bq/kg以下の廃棄物については、廃棄物処理法を適用。同法の基準に従って、市町村等が処理を行う。(一定の範囲については特別の技術基準を適用) 

https://www.nsr.go.jp/archive/mext/b_menu/shingi/housha/attach/1313526.htm

例えば、こんな会社が出来てます。

こういった会社も出来ていて、http://kabu-den.jp/service/index.html

バイオマス等による再生可能エネルギーの開発、販売及びそれに資する設備の製造、設置、運転及び保守。
クリーンエネルギー及び環境に優しいエネルギーの開発、利用。
廃棄物の処理及び再生利用。

放射能汚染された木を万が一燃やした場合は、放射性物質は濃縮すると言われています。
又、気化して環境を本当に汚さないでしょうか?

燃やした後の灰は、どう処理されるのでしょう?
灰は従来は、野菜の肥料にされてきました。

又、燃やした場合に気化した放射性物質は肺に吸い込んだらどうなるでしょう?

木質バイオマス発電のリスクについて 熊本大学名誉教授入口先生「私は焼いてはいけないと思っています」
http://megsinginglalala.blogspot.jp/2015/06/blog-post_18.html

被ばくについては個人差があるということですから、大丈夫な人が多いことを祈るしかないのかもしれません。


熊本大学名誉教授入口先生の見解

電力総連は原発を生業とする会社の組合ですから苦しい立場でしょう。

2030年に原発ゼロを公約した民主党を推しているようですが、とりあえず全原発を止めてしまった管直人を天敵とし、また反原発の民主党員を推さないようにしているようです。

 30年後に東日本の汚染物質は気象現象と人間、動植物の生活の営みによって西日本へ拡散しているでしょう。

でも、30年後には、2011年3月に東日本に飛散した放射能線量は半減しているころです。

もっとも、3つの原子炉の格納容器は呼吸していると考えられますから、30年後も、また30年の後も、3つの原子炉からの新たな漏えいは続くでしょうが。



2015年6月21日日曜日

雨霧をいったん肺に吸い込むと、トリチウムから発せられたベータ線(電子)はもう外に出て来ません。肺の中で蓄積します。ベータ線(電子)が高濃度に濃縮されたホットスポットとなり得ます。N95での防御は困難だと思います。霧雨をそのまま吸い込まないようにする効果はある程度ありそうですが。熊本大学入口名誉教授より

追記

N95での防御は困難だと思います。
霧雨をそのまま吸い込まないようにする効果はある程度ありそうですが。

以上追記

これって、気化した放射性物質が肺に入るリスクは高いということで、汚染地域の木を燃やして電力にするなんていうバイオマス発電は、防ぎようの無い健康被害が出るリスクが高いってことにも繋がりますね。http://megsinginglalala.blogspot.jp/2015/06/blog-post_18.html


さて、昨日の中性子のリスクについての続きです。
http://megsinginglalala.blogspot.jp/2015/06/blog-post_20.html

読者から更に、以下の質問が寄せられました。

いろいろありがとうございます。自分の頭の中で情報が整理されていなくて、読んだのが深夜で理解がよくできていませんでした。
入口先生は核分裂の際の生じる中性子について説明してくださっていて、それについては初めて分かった事ばかりでした。
私が心配していたのは雨や霧の中のトリチウムが中性子を発するという情報をどこかで読んだからだと思います。

彼女の不安になった原因のブログのひとつ
http://nueq.exblog.jp/16490247/


入口先生からのお返事

汚染された地域で、ベータ線、ガンマ線、そして特にアルファ線は、他の原子に衝突してそれを電離しますから、そのとき中性子は発生し得ると思われます。

もっとも、そのようにして発生する中性子線の線量は、アルファ線、ベータ線、ガンマ線の線量に比べると桁違いに小さいでしょう。でも、中性子線は質量をもちかつ透過力が大きいので、生物に対して破壊力が大きく、侮れません。

市販の線量計も、公表されている線量もガンマ線を対象としており、アルファ線、ベータ線、中性子線については公的機関は無視しており、民間もスルーしている(させられている)ようです。

社会的には、それほど、ガンマ線だけでも汚染状況は深刻であり、対策が講じられてるとはいえません。

トリチウムにも中性子は含まれています。でも、その中性子がトリチウムから外に出ることはありません。

トリチウムから外に出るのは電子(ベータ線)だけです。

現在ガンマ線のみで検出される汚染地域には、アルファ線やベータ線が、ガンマ線量が高ければ高いほど高いと推定されます。
中性子は原子炉の中で生成されますが、汚染地域でアルファ線、ベータ線、ガンマ線などの放射線が空中を飛び交うと、空気や地表の金属など他の原子に衝突して新たに中性子をはじき出す可能性も、低い確率ですが、あり得るでしょう。

トリチウムから発せられるのは中性子でなくベータ線(電子線)です。
 ベータ線(電子)は水中で何ミリも移動しません。
 なので、トリチウムの雨に濡れても、ベータ線は皮膚から身体に侵入してきません。
 トリチウムは水として多量に飲むと体内にくまなく分布し、ベータ線(電子線)被ばくさせながら、ひと月ほどで水として排泄されます。
 でも、トリチウムが危険であるのは、ベータ線(電子)が水中で何ミリも移動しない、まさにそのことにあります。
 すなわち、雨霧をいったん肺に吸い込むと、トリチウムから発せられたベータ線(電子)はもう外に出て来ません。肺の中で蓄積します。ベータ線(電子)が高濃度に濃縮されたホットスポットとなり得ます。

以上、入口先生からのお返事です。

やはり、私は、子供たちの肺への被ばくがとても心配です。

http://megsinginglalala.blogspot.jp/2015/06/blog-post_18.html

私たち母親に残された道は、出来る限りの放射能防御する過ごし方を身に付けて、自分自身の子孫を守るために、我が子に被曝防御を親が自分で教育するしかないと思います。
学校では教えてもらえそうにありませんからね。

梅雨時でカビも気になったので、お風呂の脱衣所リビングと2階の寝室とに除湿機を1台増設して3台にしました。
カビにも放射性物質は集まると聞いたことと、除湿で空間中のトリチウムを軽減できると聞いたので。
(那須の高濃度汚染地域の方から、事故直後に空気清浄機が無かったので代わりに除湿機を回したら、ガイガーの空間放射線量が下がったと聞いてます。

ブログ読者の皆さんからのコメントで参考になるものがあったので追記します。

リリー@静岡移住 ‏@kaminarinari  1時間
1時間前
@Kamiiing 
加湿器はカビの温床にもなるし
本当に健康的なグッズがわからないよね、、

最近の空気清浄機は、加湿器がついてるけど、掃除や重さなどデメリット多いよね、、

草野いづみ ‏@izumi528iz  2時間2時間前
草野いづみさんがリツイートしました meglalala
水道の水源汚染地域で使う超音波加湿器ってガチやばなのでは?前から気になってたんだけど。ショッピングモールの雑貨屋さんでもよく見かける... #超音波加湿器 #加湿器 #水道水 #汚染 

Mariee Heart カビ対策に食品添加物のミョウバンが使えると云う話がありました◎

お風呂場と、結露する窓に使いたい!

 http://otasukemori.blogspot.jp/2013/04/blog-post_22.html?m=1














2015年6月18日木曜日

木質バイオマス発電のリスクについて 熊本大学名誉教授入口先生「私は焼いてはいけないと思っています」

追記2
我妻のバイオマス発電所に電話した後に、もう一度、岡山の真庭のバイオマス発電所に電話をして再確認いたしました。「私は福島原発放射能事故後の関東からの移住者です。真庭に自宅購入を検討していますが、先々本当に真庭のバイオマス発電所では絶対に東日本の木片チップを混燃する事は絶対にありませんか?」
その時は女性の方がお電話にお出になりました。そしてこう仰ってました。
「会社といたしましては、運送費用がかかるような採算の取れないことはする予定はありませんが、今後、【国の安全基準に従って】仕事をしていきますから、安全かどうかの感じ方は個々人の感じ方にもよると思いますし、もしご心配が残るようでしたら、このあたりにお住まいをご購入については、ご自身のお考え方1つになるかと存じます。」とご回答いただきました。

追記1
吾妻のバイオマス発電所に電話して確認しました。

最初に電話に出た女性は、4年前から木片チップを燃やして発電をしていますとの事。会社は2011年9月29日に設備されていました。福島原発放射能事故後です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%9E%E3%82%B9%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%B8%80%E8%A6%A7

http://ore30.com/biomass/japan.html

飛灰の放射能検査結果は社内秘だそうです。
一度だけ、煙突からのガスの検査をしたら、NDだったそうです。でも今後はわかりませんとのこと。
又、燃やす前の木片は、今は、木片が入っている車両をガイガーで空間放射線量を測ってるんだそうです。(初期の頃は、ベクレル検査なさってたのとのこと)

他の自治体は一体いつから何を燃やしているんでしょうか?

以上追記

発端は、岡山県の真庭に有る木質バイオマス発電所が今年の4月に稼動し始めたことへの小さな懸念から始まりました。

以前から、薪ストーブで木片チップから作られているペレット薪や海外産の薪を燃やして出た灰からかなりの放射性物質が検出されて、使うのを止めたという一般市民の声を聞いていたので、「木を燃やす」リスクを感じたからです。

(参考 約2年前、お話したことがあると思いますが、ペレットストーブで燃やした焼却灰からセシウム137のみですが223.8Bq/kg検出されたので、よく分かります。西日本の木材を使う場合でも、そのたびに焼却灰を測定依頼するのを考えたら、使う気が失せてしまい、ペレットストーブは封印しました。この結果は、愛媛県産のスギのペレットの焼却灰です→http://f300k.is.land.to/hariga/src/f300k0335.jpg )



一体、何処の木を燃やすんだろう?
相当の犠牲を払って、自費で群馬県から岡山に移住済みの私ですから、気になります。

そこで、真庭のバイオマス発電に使われる木を作っている集成材と木質バイオマスのパイオニア 銘建工業さんへ電話して、質問してみました。
先ず、使っている木は、西日本の木材が主で、後は海外産の木だそうです。
そして、燃やした後に灰の放射能検査の結果も親切にお知らせ頂きました。

検出加減値4ベクレル/kgで飛灰のみが、放射性セシウム137のみが33ベクレル/kg検出されたそうですが、この程度だと、多分日本全国、何処を検査しても出るレベルなんだそうです。
福島由来の134が出なかったことを聞いて、私はホッとしました。

それから、使う木材については「産廃扱い」では無いので、東日本からの移送には費用が高すぎて、採算が取れないので、東日本の木を使う予定はありません、とのことでした。

それにしても、木質バイオマス発電は、首都圏や長野県や埼玉県でも拡大されてます。

http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1406/16/news025.html

首都圏含めた関東も福島原発放射能事故以来、土壌や森林が汚染されてしまったという認識を私は持っているので、木質バイオマス発電におけるリスクについて熊本大学入口名誉教授に質問してみました。

入口先生
福島由来の汚染があるエリアの木は年々汚染が進んでいて、将来それらを燃やしたら、灰にセシウム137が濃縮されて「放射性廃棄物」となるだろうと思います。
汚染地域の飛灰は吸入しては生活できないでしょう。


埼玉にも親族が居ますが、埼玉の木質バイオマスにはそのリスクはあるでしょうか?埼玉の木片バイオマス発電の行方が気になります。

入口先生
埼玉の木質バイオマスにはそのリスクがあると思います。


飛灰は、外にも飛ぶわけですか?その場合何kmくらい飛ぶんでしょう?
私はむしろ気化しでガス化した放射性物質が恐いと思っていたんですが。
気化した放射性物質は検査しようにも放射性物質だけを測れないように思うんですが・・・pm2.5みたいな扱いになるんでしょうか?

入口先生
私は焼いてはいけないと思っています。

中国で石炭を焼くと、飛灰はpm2.5となって日本へ飛来し、灰の水銀は気化して北半球を一周します。
雨滴となって地上を汚染しながら、偏西風に乗って北半球全体を汚染するだろうと思われます。図は福島第一によるアメリカの汚染です。

又、大気圏で原水爆実験が最も頻繁に行われた1960年代、広島原発で合計3万発分になると考えられます。でも、東京に降り注いで地上に沈着した放射性物質は、1平方メートル当たり10~100ベクレル(年0.00025~0.0025ミリシーベルト)でした。現在の太平洋の海水1トンあたり1ベクレルが当時の原水爆実験の時代の放射能であると考えられます。図は、当時の東京のデータです。
1960年代の東京は1平方メートルあたり10~100ベクレルだったわけですが、これをキログラムに換算するには「÷65」です。

すなわち、1キログラムあたり1ベクレル程度以下でした。

1954年に太平洋沖で「第五福竜丸事件」が起き、同年東宝から「初代ゴジラ」が出現しましたが、あのとき日本人が恐れた「死の灰」の脅威は、現在の福島事故による東京の放射能汚染に比べると、ほとんど「皆無」だったといえます。


日本全国にこれだけあります。バイオマス発電所http://jp.ask.com/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%9E%E3%82%B9%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%B8%80%E8%A6%A7?lang=ja&o=2802&ad=doubleDownan=apnap=ask.com

又、以下は、別の機会に、入口先生と、呼吸についての被曝リスクについてご教授頂いた時のお言葉です。

1.食品による被ばく
 我われは、縄文石器の時代から体内の「炭素14」と「カリウム40」のもつ自然の放射線量「5,300ベクレル」によって「年0.23ミリシーベルト」の内部被ばくを受けて来ました。
 福島第一原発事故が起きる以前は、たとえ原水爆実験の時代でも、どの食品にも放射線量は「1キログラムあたり0.1ベクレル」程度しか含まれていませんでした。
事故後に基準値として「1キログラムあたりセシウム137で100ベクレル」となりました。

 そこで、セシウム137を毎日150ベクレルずつ食べ続けると、摂取と排除のバランスによって1日目は150ベクレル、2日目は299ベクレル、3日目は448ベクレルと蓄積されながら増えつ続け、約1年で体内セシウム137が恒常的に「18,000」ベクレルとなって一定します。
これは自然の内部被ばくの前記放射線量「5,300ベクレル」と合わせると「年1ミリシーベルト」の内部被ばくです。

 私が住んでいます神奈川でも、月回通っています熊本でも、汚染された、しかし基準を満たす食品が流通しています。ストロンチウム90は規制されておりませんが、それを加えると、現在の日本人は外部被ばくが何ミリシーベルトであるかにかかわらず、「年0.5~2ミリシーベルト」の内部被ばくを受けているのだろうと私は推定しています。事故以前は前記しましたように「年0.23ミリシーベルト」だったわけですが。
 
2.呼吸による内部被ばく
 極端な話、大学の実験室にあるような埃一つないクリーンルーム内では、床や壁がたとえ年1ミリシーベルトでも、呼吸によって内部被ばくは起きません。
 一方、何らかの原因で発生した放射能の霧を吸い込むと、呼吸によって外部被ばくの何十倍、あるいは何百倍もの内部被ばくを受けるでしょう。

 なので、呼吸によって生活環境(外部被ばく)の何倍の内部被ばくを受けるかは、その環境によってあまりにも大きく左右されますから、一概にこれこれとは言えません。

 でも、私はご質問に対して自分では最善と思う回答をしなければなりません。

 現在の東日本の普通の環境は、土埃、花粉、PM2.5、霧、灰、カビなど、浮遊する「放射性物質」に満ちており、呼吸によって「生活環境の何倍か」の被ばくが起きていると私は考えています。
 肺が特に被ばくしやすい理由は、
(1)肺は、テニスコートくらいの表面積(約60平方メートル)があって、放射性物質を吸着しやすい。(2)肺は、いったん汚染されると、何年もの間汚染されたままとどまる。
(3)肺に吸入された放射性物質は、重量わずか1キログラムの肺に集中して高濃度の「ホットスポット」となってしまうからです。

  国際放射線防護委員会(ICRP)は、生涯を通じて平均年1ミリシーベルトまたはそれ未満の環境で生活することを推奨していますが、それは呼吸によって年数ミリシーベルトの内部被ばくを受けることを織り込んでいるのではないかと私は推定しています。

 以上から、生活環境(外部被ばく)が仮に年1ミリシーベルトである場合は

典型的には食品による内部被ばくは年1ミリシーベルト、呼吸による内部被ばくは年5~10ミリシーベルトだと私は考えています。

もっとも、室内の畳の上などで暮らす大人に比べて、埃まみれ泥まみれになって遊ぶ子供の呼吸による内部被ばくは深刻であり、私のこのような推定など問題にならないくらい高いだろうと私は真に心配します。


以上、入口先生からのアドバイスです。

私、思いますに、福島原発放射能事故後、4年以上が経過して、国策により、西日本へ放射能汚染は拡大されてしまった今、移住については、色んなリスクについて考慮して処さないとならない局面に既に来ていると思ってます。
全ては自己責任。そういう国ですから。




2015年6月14日日曜日

野菜作りと健康と命

福島原発放射能事後、2012年2月に沖縄に移住、その後11月に岡山に移住してから、あっという間に3年半近くの歳月が経ちました。

岡山では、無農薬・無動物性肥料の野菜作りを50の手習いで皆さんに支えられながら頑張ってます。

とにかく、野菜作りって最高!
畑仕事すると、早寝早起きになるし、農家の皆さんのご苦労も解るし、
汗かいて解毒になるし。
自分が農薬撒かなくても、少なからず周囲の皆さんが撒いてくださってる農薬で自分の野菜も救済されてるかもだし(笑)
空気のいい場所で、鳥の声聴きながら無心で黙々と作業してると、心も癒されるね。
昨日は畑仕事でいい汗かいて、グッスリ眠って朝の4時半からすっきり目が覚めて、早寝早起きも健康の秘訣だしね。


昨日は大蒜の収穫が出来ました。


大蒜は、抗酸化効果の一番高い野菜だと本で読んだので、

しかし、買うと高いし、でもでも、宅急便で家族に送るには安価で済みますから、沢山植えてみました。
岡山の真庭の大蒜(移住仲間が去年沢山買いに走って下さって箱詰めて送って下さいました)と沖縄の大蒜を植えました。大きいのが沖縄の大蒜です。

さて、このブログでは被曝回避にスポットを当てて書いてますが、関東で慢性低量被曝のリスクに晒されている孫たちの身体を支えるために、この手作り大蒜で、更に黒大蒜を作って送ろうと思ってます。
発酵食品ですから効果倍増!



大蒜やたまねぎの収穫を終えた畑には、トウモロコシがぐんぐん育ってきてます。
根元にはキュウリもすくすくと伸びてきました。


甘くて美味しいベビーコーンも取れました。



オクラの花も咲き始めました。


ズッキーニもなり始めました。



サツマイモの苗も2種類植え終わりました。

私が烏賊で急性腸炎を起こして熱を出して寝込んでいた時に、農園の管理人さんや隣の畑の方たちに水撒きを引き受けて下さって、大変救われました!
人間は独りでは生きれませんね。感謝です。

苗作りの途中で慌てて帰らないとならなかったので、戻ってきてから再開してみましたが既に時期外れで、初頭に入り失敗してしまいました。
その続きをこの春は頑張ってますが、本当に野菜作りは、風邪も引けないくらいに「外してはいけない時季は休めません。」
農家さんのご苦労が身に染みて解りました。
人間実際にやってみないと判らない事は沢山あると思います。

スーパーで綺麗に成って並んでいる野菜は、簡単では無いのですね。

福島原発放射能事故で、日本の半分の土地は放射能汚染されてしまいました。
ネット上には、放射能汚染地域に止む無く残って頑張っている方を責めるような人たちがいらっしゃいますが、これは私は何処か人として間違ってやしないかと思います。

汚染地域で被曝を強いられた子供たちを救い出したい想いは私も母親として同じです。

しかし、人間、出来ることと出来ないことは、個々人違います。

他人様の人生の選択に、必要以上に無責任に踏み込むことは、果たして「正義」でしょうか?

難しい問題ですね。

さて、野菜作りの写真を家族宛に並べておきます。

人参


                          畑までの道の景色



じゃがいもの花


玉ねぎ





手作り苺ジャム



孫たちへ




種からの水菜


種からのビーツの葉っぱの上にも青虫^^

自然農の実践者臼井健二さんの動画で「ヨトウムシはキャベツの葉を15葉までも食べ尽くすのだけれど、アオムシが上葉にいると、ヨトウムシが来ない」と話しておられました。

自然界では、なにかしら、其々が助け合っているのですね。


キャベツの苗も、虫避けにネットをかぶせておいたんですが、気付いたら青虫に食われて穴だらけでした。
今朝、Twitterで呟いたら、有難いツイートと頂きました。ありがとうございます。試みてみます!

おはようございます!すとちゅで乗り切るのが一番かなぁ〜! 木酢液1:焼酎1:トウガラシ、摩り下ろしニンニク 2〜3日漬けて、1g1Lで稀釈 撒くと野菜も元気になるし、虫も来なくなりますよ。 虫が多い次期は毎日散布が必要ですけどね


孫たちへ



ベランダで古代種の種から作った苗。右からキャベツ・トマト・スイカ等です。


ベランダで始めたプランター農園のルッコラ
毎朝食べてます。


最近はルッコラを半分くらい食べ終わって、代わりに小松菜がすくすく育ってます。


キュウリも!



畑でとれたての野菜を持って、埼玉からの移住者ご夫婦経営のイタリアンレストランへ行くと、
私の野菜を使っていくつかのメニューを作って下さいました!
このお店は仕入先が自然農業の契約農家さん、お肉もお魚も仕入先が明確で安心です。




ベイクドポテトのチーズかけ、最高美味しかったです!


CUOREさんのご主人は、DJ経験者でらして、なんと年代物のレコードプレーヤーや貴重なレコードも沢山あります!


ご主人のお料理もドーンとボリュームもあって、手作りデザートも一度食べたらやみつきです!





オーガニックワインも揃ってます!
笑顔の可愛い奥様が淹れるオーガニック珈琲も最高です。

そんなこんなの岡山移住生活。

日本政府は被曝を全国に分け合ってますから、それが国策ですから、岡山でさえも安全は担保されては居ないと私は個人的には思ってます。決して楽観は出来ません。

しかし、生かされている限り、前向きに自分自身の人生を精一杯生きるのみです。

あとはお互いの無事を心から祈る。

それだけです。

Twitter上の匿名のストーカーを相手にしている暇はありません。







2015年6月12日金曜日

日本の人口の減少 2014年より更に勢いついて減少しているようです

2015年6月12日現在
JAPAN 今年の人口増加 Population growth this year -157 996 ←マイナス
Population growth today 今日の人口増加 -602 ←マイナス
http://countrymeters.info/en/Japan/

ちなみに
USA今年の人口増加Population growth this year 1 380 429←プラス
今日の人口増加Population growth today 5 282←プラス
http://countrymeters.info/en/United_States_of_America_(USA)/

2014年5月11日のデータ

JAPAN 今年の人口増加 Population growth this year -126 049 ←マイナス

Population growth today 今日の人口増加 -799 マイナス


http://megsinginglalala.blogspot.com/2014/05/blog-post_11.html の記録より

2015年6月7日日曜日

熊本大学入口名誉教授が混乱した(誤った)情報を正して、整理して下さいました。在日スイス大使館が「地下水にデブリが触れて水蒸気を発している」としたあの画像について。

今回の読者からの不安は、

福島原発について、過去に、在日スイス大使館が「地下水にデブリが触れて水蒸気を発している」としたあの画像についてです。

http://ameblo.jp/allahakbar231/entry-12013183585.html

読者 「何度もすみません。イギリスでも1月に放映されていたといいますし・・・これは友人からの聞き伝えなのでリンクはないのですが。」


入口先生からのお返事

在日スイス大使館は、一昨年「核燃料の位置は分からない」また「核燃料に接触した水は地盤に浸潤している」と正しい「断り書き」を入れてあの「想像図」を公表したようです。

その「断り書き」の部分が削除されてネットに流れてしまったようです。図が図だけに、多くの憶測を呼んだようです。

 在日スイス大使館としては、急いでその「想像図」を撤回して別の画像に差し替える(下記リンク)など「最善努力」をしたようです
 http://www.stofficetokyo.ch/reports/201312_Contaminated_Water.pdf


もう1つ、

Angama @Angama_Market

特に3号機に至っては去年の5月の77倍だし、燃料がないはずの4号機からも安定的に95,000Bq放出されてるらしいし、希ガスも毎時23億Bq出てるのに外部被曝しか起こさないからモウマソタイとか言ってるしもう要らない何も捨ててしまおう。

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2015/images/additional_amount_150525-j.pdf

これについての入口先生からのお返事。

1~3号機の格納容器は「呼吸」していますので、建屋の外に飛散する放射能量が時に大きく変動するのは当然だと私は考えています。
 https://www.facebook.com/norio.iriguchi/posts/989095251131265

Facebookにアカウントの無い方はこちらhttp://megsinginglalala.blogspot.jp/2015/04/facebook.html
 
 4号機からの放射能飛散については、たとえ正常な原子炉でも、すべての核燃料を抜き取った後も広島原爆数発分の放射能に汚染されていて廃炉には1世紀かかるのですから、地震でかろうじて倒壊を免れた4号機から飛散するのも当然です。




以上、入口先生からのお返事です。


情報が正しく整理されると、不毛に無駄な不安は消えますね。覚悟が座るというものです。

福島原発の状態についても、理解できると、如何に危なかろうが、さっぱり解らないときよりは、心は安定するんじゃないでしょうか?


間違った情報を拡散された個人ブログの方は気付いたら、訂正をお願いしたいです。

東日本で、子供を抱えて、危険を承知で逃げ出せずにいらっしゃる方にしたら、間違った、被曝リスクを無駄に煽った情報をそのままにされると、心の安定に良くないと思うんです。

宜しくお願いします。









熊本大学名誉教授入口先生のFacebookの投稿より「実質賃金マイナスの「貧しいバブル」と引き換えに」

入口先生のFacebookへの投稿を、ここにShareします。
https://www.facebook.com/norio.iriguchi

      実質賃金マイナスの「貧しいバブル」と引き換えに
                  
 安倍内閣を支持する国民は、「集団的自衛権」がしょせん「違憲」らしいことを承知しています。
 ナチスのような過ちを繰り返すことが大局的にどう「割に合わないか」が説き明かされ、国民によく納得されることが必要なようです。
 1929年に「大恐慌」が起きると、ドイツでも深刻な不況で約600万人が失業に苦しみました。ヒトラーは、第一次世界戦後のベルサイユ条約を無視して再軍備をすることで雇用を創出しました。18歳から25歳までの男子は全員徴兵されました。軍服は着用しましたが直接の兵役でなく、労働研修や植林、高速道路(アウトバーン)建設や病院建設などの仕事でした。それによって失業者の数は40万人にまで減少しました。国民は熱狂して喝采しました。ヒトラーにとって、第一世界大戦で「負けたこと」への「痛恨の反省」から、第一次世界大戦の「やり直し」(第二次世界大戦)はすぐそこでした。
   
「集団的自衛権」は「違憲」と断定できますが、一方で、国民は「アベノミクス」に熱狂しているようです。なぜなら、内閣支持率は高止まりしていますから。
(1) 株価が2万円を超えた
(2) 2015年1-3月期のGDP成長率がプラス2.4%になった
(3) 4月からの賃上げが7割の企業に拡がった
(4) 大学生の就職内定率が97%となり、来年も売り手市場になりそう
(5) 14年度の経常収支は前年の1兆円の黒字から改善して7.8兆円の黒字
(6) 2015年4月に「実質賃金指数」が前年4月比0.1%と2年ぶりのプラス
 上記(6)について菅官房長官とメディアは「実質賃金がようやく回復した」と主張していますが、2014年4月の実質賃金が消費税で2013年4月に比べて3.6%も急落していたので、それよりは0.1%プラスというだけです。実はおととしより3.5%マイナスです。通年では、2014年度の「実質賃金指数」は、前年度比3.0%マイナスと4年連続減少し、1990年度の統計開始以来、最大の下げ幅を記録しています。(と、メディアは報道しません。)
(7) 生活保護世帯の増大、学生の借金苦(奨学金地獄)など貧困の拡大についてもメディアはほとんど黙殺しているようです。
 日本では量的緩和によって通貨が下落しました。日本は実質競争力が低下する過程で、海外から見ると製品価格が下落して価格競争力をもちました。外国資本は日本株を買いました。
 でも、日本は無資源国です。現場の努力で成長するしかありません。このまま実質競争力を喪失して行くと、あっという間に価格競争力もなくなり、量的緩和を繰り返しても外国資本はもう日本株を買わなくなるでしょう。
 日本の若い世代と将来の子孫は、果たしてあのころの「貧しいバブル」と引き換えに「徴兵制」と「原発稼働」を手に入れて、幸せに暮らしているのでしょうか。




2015年6月6日土曜日

福島原発からの「水蒸気は地下のデブリが地下水や海水に触れて出てきているとされていますよね。」 これって、何か根拠はあるんでしょうか??入口先生からのお返事

たった今、私のブログ読者の方からご連絡頂きました。信頼の置ける方です

これは、南相馬のかたが、何度も近くにいってキャスしてますが、海の近くなので霧だそうです。追記終わり

以下は、

読者からの質問「今、話題になっている水蒸気の件で何か先生は仰っているのでしょうか?」への入口先生のお返事をShareします

の追記です。


「水蒸気は地下のデブリが地下水や海水に触れて出てきているとされていますよね。」 これって、何か根拠はあるんでしょうか??

入口先生
根拠はないと思います。  ある疑問についてについて一定の解答を与えるには「証拠」と「根拠」があって、「証拠」と「根拠」とは異なるものです。
 物事がこうであると「断定「するには「証拠」が必要です
 一方、人間の脳はあれこれ考えて「想像」することができます。「当然の想像」をもたらすものは「根拠」と呼ばれます。 
「根拠」があると、物事はこうであろうと「推定」するすることができます。  でも、推定は、「反証」という「証拠」によってくつがえされます。  福島第一原子力発電所の1~3号機でデブリは発熱しています。それがすでに圧力容器の中にないことは確認されていますが、どこにあるかは誰にも分かりません。
格納容器の底の上にあるのか、それとも底の下にあるのかもわかりません。
誰にもあれこれ「想像」はできるでしょう。
 でも、デブリはたとえどこにあるかは分からなくても、毎日300トンの水によって冷却されていますから、水が突然沸騰して水蒸気を地上に噴出する状態にありません。
 特に「水蒸気爆発」とは、高温の、大きな質量をもったデブリが水に触れて一瞬の「焼き入れ」となって大量の水蒸気が発生するものであり、何時間もだらだらと続くものでありません。
   デブリを水で冷却し続けていていても、何らかの拍子に水中で再臨界を起こしたりした場合に、新たな核反応生成物(塩素38など)の環境への飛散を伴って水蒸気が噴出する事態は、デブリを取り出さない限り、これから100万年間あり得ます。
 たとえば、2015年3月20日の「宵の口」に福島県双葉郡大熊町、双葉町は広い範囲で濃い霧に覆われていたことが分かっています。

それが「水蒸気爆発ではないか」と疑ってみることは必ずしも無意味とは言えません。

最初に事実として公表することには「注意を喚起する」という意味で価値があるといえます。

でも、それに故意に手を加えたり、誤った解釈を加えたりして公表すると、社会に不要な混乱や不安を与えてしまったりしますから、公表する人にはそれだけの自覚と節操が必要です。




読者からの質問「今、話題になっている水蒸気の件で何か先生は仰っているのでしょうか?」への入口先生のお返事をShareします

たった今、私のブログ読者の方からご連絡頂きました。信頼の置ける方です

これは、南相馬のかたが、何度も近くにいってキャスしてますが、海の近くなので霧だそうです。追記終わり

先ほど、Twitterで、私のブログに、以下の質問を頂きました。

読者からの質問
入口先生の回答をシェアして頂きありがとうございます。今、話題になっている水蒸気の件で何か先生は仰っているのでしょうか?ブログを拝見し直しましたが見当たらず、見逃してしまったのではないかと思い、お聞きしました。ネットで上がっているのを見ると凄い水蒸気なので
お手数おかけします。ありがとうございます。私では知識がなさ過ぎて質問すらできません。ブログのその箇所は格納容器から漏れている放射性物質のことですね。水蒸気は地下のデブリが地下水や海水に触れて出てきているとされていますよね。回答お待ちしております。


ネットで上がってる凄い蒸気ってリンク下さい。いつのどの映像のことですか?
先生に渡して観て頂きますね。さっきの質問ですが、どなたが「水蒸気は地下のデブリが地下水や海水に触れて出てきているとされていますよね。」と仰ってるんですか?

読者
私が見たのは飯山一郎さんのブログやそこに寄せられている投稿などです。
飯山一郎さんのブログで6月4日あたりは特に書かれています。
いろいろあるんですが、これで見られると思います。

入口先生からのお返事
次の動画につきましてコメントを求められたことがあります。 他にも似たような動画を見たことがあります。        「動画は、2015年3月20日の夜半の連続爆発の模様だ。  https://www.youtube.com/watch?v=LmPXnKWuphg  激烈な水蒸気爆発が連続的に発生している。  本格的な大爆発の前触れ的な状態と飯山一郎は考える」 という動画でした。      それに対する私(入口紀男)のコメントは、 「ビデオの映像は、2015年3月20日福島第一の2号機(建屋が比較的に原型をとどめている)の周辺の映像として作成されているようです。  このビデオ映像が現場を撮像した映像であるにしても、18:17ごろから19:27ごろまでの約70分間の変化を記録した映像のようです。このビデオ映像は約60倍のスピードで早送りされています。  先ず、原作者の飯山一郎さんが言われるようにはこの時間帯(18:17-19:27)は必ずしも「夜半」とは言えず、より正確には「夕刻」または「宵の口」であるようです。
 一見する限り、自然の「霧」が空中で普通にゆっくりと立ち込めたり晴れたりするのを「早送り」で見ているようです。また、よく見ると「水蒸気」は必ずしも地表などから生じていないようです。さらに、「水蒸気爆発」にしては地面や建屋のどこからも「吹き出し」がないようです。  なので、このビデオ映像だけで「水蒸気爆発」と断定することは困難なようです」 でした。


以上、入口先生からのお返事です。

追記

福島原発からの「水蒸気は地下のデブリが地下水や海水に触れて出てきているとされていますよね。」 これって、何か根拠はあるんでしょうか??入口先生からのお返事



「水蒸気は地下のデブリが地下水や海水に触れて出てきているとされていますよね。」 これって、何か根拠はあるんでしょうか??

入口先生
根拠はないと思います。  ある疑問についてについて一定の解答を与えるには「証拠」と「根拠」があって、「証拠」と「根拠」とは異なるものです。
 物事がこうであると「断定「するには「証拠」が必要です
 一方、人間の脳はあれこれ考えて「想像」することができます。「当然の想像」をもたらすものは「根拠」と呼ばれます。 
「根拠」があると、物事はこうであろうと「推定」するすることができます。  でも、推定は、「反証」という「証拠」によってくつがえされます。  福島第一原子力発電所の1~3号機でデブリは発熱しています。それがすでに圧力容器の中にないことは確認されていますが、どこにあるかは誰にも分かりません。
格納容器の底の上にあるのか、それとも底の下にあるのかもわかりません。
誰にもあれこれ「想像」はできるでしょう。
 でも、デブリはたとえどこにあるかは分からなくても、毎日300トンの水によって冷却されていますから、水が突然沸騰して水蒸気を地上に噴出する状態にありません。
 特に「水蒸気爆発」とは、高温の、大きな質量をもったデブリが水に触れて一瞬の「焼き入れ」となって大量の水蒸気が発生するものであり、何時間もだらだらと続くものでありません。
   デブリを水で冷却し続けていていても、何らかの拍子に水中で再臨界を起こしたりした場合に、新たな核反応生成物(塩素38など)の環境への飛散を伴って水蒸気が噴出する事態は、デブリを取り出さない限り、これから100万年間あり得ます。
 たとえば、2015年3月20日の「宵の口」に福島県双葉郡大熊町、双葉町は広い範囲で濃い霧に覆われていたことが分かっています。

それが「水蒸気爆発ではないか」と疑ってみることは必ずしも無意味とは言えません。

最初に事実として公表することには「注意を喚起する」という意味で価値があるといえます。

でも、それに故意に手を加えたり、

誤った解釈を加えたりして公表すると、

社会に不要な混乱や不安を与えてしまったりしますから

公表する人にはそれだけの自覚と節操が必要です。