2016年7月27日水曜日

熊本大学入口名誉教授 「バイオマスは燃やすと国土の再汚染が起こります。 日本に地震のない地域はありませんから、木材を片付ける方法はありません。」

 日本全国に、こんなに沢山、バイオマス発電所が出来る予定なんですね。
http://www.mori-energy.jp/hatsuden1.html

http://agora.ex.nii.ac.jp/earthquake/201103-eastjapan/energy/electrical-japan/type/2.html.ja


バイオマスは燃やすと危険なことは重々承知したんですが、では、燃やさないで汚染木片を片付ける他の方法はみつからないんでしょうか?それとも他に方法があるのに、お金儲けの為にこういう策がとられているんでしょうか?

入口先生
自然界に放出されて日本の国土に降りそそいだ6千兆ベクレルのセシウム137は、300年で1,000の1になりますが、それでも6兆ベクレルあります。  
バイオマスは燃やすと国土の再汚染が起こります。  
使用済み核燃料も、高濃度汚染土も高濃度汚染木材もフィンランドのオンカロのような「地震のない地下最終処分場で10万年間保管する」のがよいだろうと思います。  

日本に地震のない地域はありませんから、木材を片付ける方法はありません。


どうにも成らないのなら、燃やさないで積んで置くしかないってことですか?

入口先生
国は規制をしないので、事業者は燃やすでしょう。


やっぱり、お金儲けの人たちを国が野放しにしてるんですね。
バイオマス発電には助成金も出てるらしいです。
群馬県からは4億、前橋市から5000万と聞いてます。
原発でお金儲けして国土を汚し、今度はバイオマスでお金儲けしてもう一度国土を汚すんですね。

入口先生
利益を上げさせて納税させるのが目的でしょう。福島の農業者に補償をしないで農産物を生産させ、税金を取り立てるのと同じでしょう。


なんだかタコが自分の足を食べてるみたいです。
こういうことまでブログで書いたら逮捕されちゃうんでしょうか?
どうにも止められないんですね。

入口先生
タコは自分の痛みが分かるでしょうが、その痛みが分からないのですからタコのほうがましです。 

国としても、事業者としても、国民に気づかれないように事業をさせ、事業をしたいはずです。これで逮捕することは割に合わないでしょう。


昨日書いたブログ、いまひとつアクセス伸びてません、皆さん都知事選に夢中です。
今 114アクセスです
この、国民の無関心が癌です。
選挙になるとミーハーに騒ぐだけで、肝心なことを見続けられないんです。

入口先生
たとえば、1キログラムあたり1万ベクレルの木材を燃やしているという事実、20キロメートル離れたところで土壌 の汚染が年20ミリシーベルトを超えるホットスポットができたという「事実」などが物的証拠とともに報告されると関心を持たれるでしょうが、今はあれこれ 「恐れの憶測」にとどまっていますから、関心をもたれないのでしょう。 (例えばの話ですよ。そういう事実は有りません)

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私は、昨日、群馬県のオンブズマンに連絡してみましたが、未だ連絡が取れないで居ます。
他にも、群馬県の友人知人たちにメールでこのブログのリンクを添えて、オンブズマンに参加を呼びかけてみました。
半分以上の友達からお返事がありました。
でも、未だ、全くお返事頂けないままの方もいらっしゃいます。
忙しいんだと思います。

頂いたメールの中には、既に反対署名運動に参加してる友達も居ました。

友達から、

生活クラブのお仲間は全く動かないんだそうです。
コープ群馬からは、発言しないでくれとはっきり言われたそうです。

よつば生協は協力して下さってるそうです。

皆さん、それぞれ、環境問題について、意識が違うんですね。




  
   

2016年7月26日火曜日

熊本大学入口紀男名誉教授「木片バイオマス発電所から『半径20~30キロメートル以内の範囲』から眼が離せないと考えています。その証拠が「飯館村」です。」 日刊SPAの記事「“首都圏の水がめ”が放射能汚染の危機に!? ‪#‎群馬県‬「バイオマス発電所計画」が進行中」について


入口先生、群馬のオンブズマンも動いていますが、こちらの関電工のバイオマス発電所の件ですが、

“首都圏の水がめ”が放射能汚染の危機に!? 群馬県で「バイオマス発電所計画」が進行中

http://nikkan-spa.jp/1155720?display=b 

上記の日刊SPAさんが書いているように、東京の水がめにも影響は可能性は考えられますか?


入口先生
セシウム137の半減期30年は、環境次第で(降雨、生物濃縮、再汚染)10~300年と幅がありそうですから、今後100年後の影響は否定できないと私は思います。


そうなると、影響を受けて被曝するのは、群馬の子供達だけってことですね・・・。
何キロワットの規模になるのか調べていたんですが 未だ見つかりません。

入口先生
今後100年の影響は否定できないだけで、影響があるかどうか今は分からないと私は思います。


記事には、「関電工らは、この水をそのまま地下に浸透させるとしており、地下水脈を経由して首都圏の水系に放射性物質が拡散され、それらが水道水や灌漑用水を経由して体内に入ることが懸念されます」 と書かれてますが
これは本当に起こりうるのでしょうか?
又、バイオマス発電所周辺の群馬県の住民の吸気による被曝は起こったとしても、影響の因果関係はつかないってことでしょうか?

日刊SPAさんに書いてある、「また、事業主体は東電グループの関電工ですが、その背後には当然東電の思惑があり、この計画では群馬県以外からの放射能汚染木材の搬入もありうるとされています。したがって、この群馬県の前橋バイオマス発電計画では、原発事故によって発生した木材を集めて焼却処分するための、いわゆる廃棄物の中間処理を通じた、原発事故による森林の放射能の除染が本当の目的なのです

とあるので、私は群馬の子供達の吸気被曝が気になります。

 
入口先生
懸念されるだけで、今はそれがどれだけのものかは分からないと私は思います。
地上の河川でなく地下水系を流れると、地表に泉として湧き出るまでに数年~数千年以上かかるでしょうから。数千年以上かかるのであればセシウム137は消滅しています。
数年しかかからないのであれば消滅していません。
デマではないでしょうが、あたかも数値的な危惧が明確に見通せるかのように記事を取り上げて拡散するとそれが二次的なかつ初めてのデマになるでしょう。自ら注意しておくだけでよいのではないでしょうか。


群馬の子供達の吸気による被曝のリスクは、以前、入口先生が仰ってらしたようなリスクはどうなんでしょう?
やはり、吸気の被曝リスクについては変わりは無いですよね・・?

先生、私の理解不足でしょうか? https://megsinginglalala.blogspot.jp/2015/06/blog-post_18.html

入口先生
吸気の被ばくリスクは明らかにあると私は思います。しかし、リスクが存在する地域は発電所の近く、それも風下に限られるでしょう。なので、日刊SPA!は読者へのインパクトを狙って「首都圏の水がめ」という記事にしたのでしょう。


発電所の近くとは何キロ圏内をさしますか?煙突の高さ掛ける10くらいですか?

入口先生
飯館村は福島第一原発から「20~30キロメートル」離れていますね。2011年3月15日に2号機がメルトス ルーした時、広島原爆153発分のセシウム137が環境に放出されました。飯館村はたまたま風下にありました。煙突の高さの10倍ではなく、発電所を中心 として「半径20~30キロメートル」が風下のリスクの範囲だと私は思います。


発電所というのは、福島原発のことですか?
関電工が作るバイオマス発電所の事ではないですか?
先生、私は汚染エリアの木を燃やす、木片バイオマス発電所の吸気被曝について、どれくらいの距離の圏内がリスクがあるのか質問してます。
煙突の高さ× 10位の距離のところに1番たくさん汚染が落ちると言う解説聞いたことがありますが、ああいう解説は勘違いなんでしょうか?

入口先生
「福島原発の風下のリスクの範囲」と「バイオマス発電所の風下のリスクの範囲」に何か違いがあるでしょうか?ないでしょう。  バイオマス発電所の風下となり得る20~30キロメートルがリスクの範囲だと私は思います。2号機のメルトスルーは1回だけでしたが、バイオマス発電所は業務として日夜持続的に汚染物質を風下へ飛散させるでしょうから、東西南北どの地域でも風下となり得ます。   
高さ×10位の距離の範囲に1番たくさん汚染が落ちるのでしょう。でも、私は「半径20~30キロメートル以内の範囲」から眼が離せないと考えています。その証拠が「飯館村」です。


関電工のバイオマス発電所から高崎駅までとすでに稼働中の吾妻のバイオマス発電所から高崎駅までの距離は、いずれもも約30キロです…>_<





理解出来ました。すみません。
先生、これはほかに何か善処する方法はないんでしょうか?
そんなに群馬の子供たちが犠牲にならないと解決ができないんですか?

入口先生
関電工の事業に対して、批判を公表することはできるでしょうが、その批判の内容が事実と1ミリでも違っていると、関電工は刑法第233条違反(信用毀損の罪、営業妨害の罪)で逆にこちらを相手に司直に被害届を出すでしょうから、くれぐれも慎重に対処せざるをえませんね。


群馬県の市民団体をオンブズマンが動き始めているんですが、なかなか厳しいんでしょうか?
オンブズマンにアクセスしてみます。有り難うございました。
先生、勿論、このお話はブログで公開は出来ないですよね?
心配です、とか、大丈夫なんでしょうか?とか、群馬県民の注意喚起でも、営業妨害になり得るんでしょうか?
オンブズマン群馬です。 http://www.ne.jp/asahi/ombudsman/gunma/

入口先生
 関電工が公表している内容ならば、事実を抽出して、出所出典を明示のうえでブログに載せても安全です。    
群馬県民に注意を喚起するにあたって、注意喚起の内容が事実と1ミリでも違っていると営業妨害になりえます。事実だけを公表するのならば通常は営業妨害 にはなりませんが、事実にも二通りあって、公益に資する事実と公益に資することのない事実があります。公益に資する事実ならば公表してもかまいません。公 益に資することのない事実を公表すると名誉毀損罪となりえます(例 「お前はメクラだ」はたとえ事実であっても名誉毀損ですね)。関電工を実名などで特定して何か事実をブログで公表すると、相手(関電工)は、1.「事実で ない」2.「事実だが公益にしすることがない」の二点で逆襲してくるはずです。  月刊SPA!の記事には月刊SPA!に固有の表現があり、著作権がありますので転載できませんが、その内容から「事実」を抽出して、県民に注意を喚起す るために公表するという手はあります。
   
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 以上は、熊本大学入口紀男名誉教授とのやりとりです。
入口先生の許可を頂いてここに公開Shareします。

私自身、家族が群馬県に居住しているので、ずっと、木片バイオマス発電については吸気による被曝を心配してます。
これから群馬のオンブズマンにアクセスしたいと思います。
群馬県の皆さん、又、群馬県に大切な方がいらっしゃるみなさんも、群馬オンブズマンにアクセスしませんか?
1人では出来ないことも、みんなで集まって、きちんと話し合えば、なにかいい方法がみつかるかもしれません。
関電工さんや、群馬県とももっともっと、環境汚染問題について話し合いませんか?
群馬県の関電工のバイオマス発電所で働く関電工の社員さんの健康だって、とても気に掛かります。


なお、放射能汚染されたものを燃やした時の吸気への被爆リスクについて矢ケ崎先生からの許可を頂いてこちらに資料を公開Shareします。
ご覧下さい。

参考資料
琉球大学矢ヶ﨑克馬名誉教授「追加意見書・バグフィルター」

http://yahoo.jp/box/6uRP5t 








 


 
 

 
  
    



2016年7月7日木曜日

京大爆発事故について、熊本大学入口名誉教授「何の科学的検証もなく「800万ベクレル」という数字が創作されているようです。」

先日の京大の爆発事故について、私は親族が近隣の県に住んでいるので心配していました。

その後の入口先生とのやり取りの中で頂いた先生のご見解をShareします。

熊本大学入口紀男名誉教授

何の科学的検証もなく「800万ベクレル」という数字が創作されているようです。
 
仮にその「800万ベクレル」であったとしても、福島の村々に何千と積み上げてある黒いビニール袋のわずか一つ分にも相当しません。  
それで安全というわけでありませんが、「800万ベクレル」とは、たとえば60坪の「年1ミリシーベルト」の普通の地面にばらまいたとしてもそこが「年 2ミリシーベルト」になるだけです。それは東京23区を含む関東の現在の広大な高汚染地域の悲劇的な値よりもはるかに小さな値です。
京大のことは、いずれ科学的検証に基づいて放射線量を算定し、その結果はIAEAから公表されるのですから、単に恐怖をあおられる一般大衆の一人とならないほうがよいでしょう。
 
「アドメ」(ADME)に用いられる放射性同位元素は半減期は短いもので何十分、長いもので何週間もありませんから、仮に「800万ベクレル」であったとしても、年換算では高くとも「年1.1ミリシーベルト」でそれも「60坪」ということでしかありません。
以上、入口先生のご見解と、アドバイスです。

京大爆発事故について琉球大学矢ケ崎克馬名誉教授の見解とアドバイス「 市民が、やむなく近寄るならば、マスクをしましょう。その危険がある場所は京大からせいぜい1km以内というようなものでしょう。吸い込んだ可能性のある人は、血球数のチェックなどの血液検査を受けておいた方が良いかもしれません。 」

京大放射性物質炎上事故

2016年7月9日 15:30に、矢ケ崎名誉教授より編集依頼を頂いて、以下の部分を追記編集しました。


緊急に対応していただきたいことがあります。
それは京都市内の測定結果を述べて損じた項を次の文と入れ替えてください。
お願いいたします。

京都市内の放射線測定の結果について、京都市民放射能測定所の測定結果(http://crmskyoto.exblog.jp/25759221/)に基づいて私の見解を述べましたが、測定値に他の測定結果http://www.aris.pref.kyoto.jp/map_000.php)と1桁近くの差がありますので、この文は全面撤去としまして、再確認いたします。

かなり影響がありうるので急いで入れ替えをお願いいたします。

削除して置き換える部分は下記のところです。

お願いいたします。



京都市民放射能測定所の測定結果にあるように、火事周辺も京都市内の他の場所に比べて桁違いに高いことはありません。

しかしそれは逆に怖いことなのです
京都市内の空間線量はおそらく3・11事故以前はおそらく0.04~0.05μSv/hくらいしか無かったはずです(自然放射能は0.039~0.044μSv/h。http://www.fepc.or.jp/nuclear/houshasen/seikatsu/shizenhoushasen/sw_index_02/index.html)。

下記のブログを皆様にご紹介ください。
こちらが矢ケ崎先生のブログです。

京大病院火災と放射性物質→注意すべき点を矢ヶ崎克馬教授が解説 2016年7月9日

http://www.sting-wl.com/yagasakikatsuma23.html

矢ケ崎克馬


以上、矢ケ崎先生よりご連絡を頂いたので追記編集しました。
編集する間、こちらのブログをクローズしてました。
読めなかった方、ごめんなさい。
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京大事故で今、注意すべきことは
(1)高線量の場所:燃えたすすが残っているような場所ではすすが些細なことで剥離したり、すすの中の放射性微粒子が空中へと飛び出す状況が続いています。すす、あるいはその中の放射性微粒子を吸い込むことが危険です。そのような場所に近寄らないことです。 
京大関係者で掃除をするなどの仕事をされる場合は、防護服(ビニールカッパなどでも応用が利く)を着ましょう。外部被曝のガンマ線はどうしようもありませんが、内部被曝を最大限防護するように高性能のマスクをしましょう。すすなどを身体に被らないようにすることが大切です。煙の当たった床や壁、天井あらゆるところからすすや煙の残渣を徹底的に排除しましょう。付着させることによる除去方法が最安全。その後他の方法により除去を完全なものにしましょう。
市民が、やむなく近寄るならば、マスクをしましょう。その危険がある場所は京大からせいぜい1km以内というようなものでしょう。 
京大1㎞以内にいる人は、雨がしっかり降るまでは、洗濯物を屋外に出さないようにする必要もあるかもしれません。一雨来ればその後は普段通りに。ただし雨には打たれない方が良い。
(2)それより遠くにいる人は普段と同じ生活で構わないでしょう。洗濯その他も普段通りに。
(3)火事が起こったその時に運悪く風下にいて吸い込んだ可能性のある人は、血球数のチェックなどの血液検査を受けておいた方が良いかもしれませんただしその人が将来がんになっても「がんの原因は京大の火事の煙を吸ったことだ」と断定することは決してできません。検査では被曝が有ったという確認ができます。この確認は何かの時に役に立ちます。あるいは内部被曝は無かったと安心できるでしょう

事故直後から現段階では、科学的推察にしても数値が特定できるような条件は一切なく、そのような条件下で仮定した根拠の合理性も判定できる状況ではないのです。
 
しかし、どんなふうな目安でとらえるべきかという話を個人的にすれば、被曝防護に対する警告は重要です。

出した数値を受け止める市民の科学的センスが無い状況では、フクイチと比較しなくともどんなに低い数値を出しても、怯えにつながる状況は数値を出す方で十分配慮しなければならないかとも思います。しかし被曝防護に対する警告は重要です。

日本では「100ミリシーベルト以下では健康被害は認められていない」など事実に明確に反する悪質なデマが小中高校の副教材「放射線読本」に書かれている状況です。チェルノブイリの経験にも逆行して「原子力緊急事態宣言」が5年経っても解除されず住民を高線量で被曝させっぱなし、環境にも、キロ当たり8000ベクレルの汚染土壌を公共事業に使用しなさいと、環境庁が強制している状況です。被曝の危険は逆に100%安全にされているのが日本です。あの多量発生の小児甲状腺がんが「原発事故とは関係が認められていません」と言い切っている政府・福島県を報道機関は何も批判しません。科学的には明瞭に放射線が起因です。むしろこのような事故が起きて危険性を説く方がすごく良心的に思えます。放射能が放出された直後が防護としても大切です。時間が経てば汚染濃度も軽くなります。より集中した防護は事故直後が大切なのです。

危険なことが生じているのに、それを危険と言わない報道自体の方がよほど、「どうかしている」と思いませんか?川が氾濫する危険には「如何に早く、如何に徹底して」が行政や報道陣の責務と位置付けられるのに、放射能汚染に関しては全く逆のマナーが要求されます。「放射能の襲来のお知らせよりパニックを防ぐ方が優先される」というけったいな社会が構成されます。危険より安全論が大切にされます。どうしてなのでしょう?

住民に安全と思いこませ、防護の行動を阻止する。自己が健康被害を起こしても全く自己責任と言われて唯々諾々としている市民の姿があるとすればぞっとします。ICRPの防護3原則の第一は「正当化」というものです。「原子力発電などの行為が正当化できるのは公益(発電)がリスク(放射能で人ががんや白血病や急性症状等で死ぬこと)よりも大きければその行為は正当化できる」というものです。産業の営利行為と命・健康等の人格権を天秤に掛けるという功利主義(人間を大切にするよりも利潤が大切)という原理を世界の原子力マフアが各国に押し付けているのが実態です。その上に乗っかって、被害隠しが徹底的全面的に戦後ずっとなされてきました。それが原子力ムラの体制で支配力そのものです。

とにかく被害者はいつでも市民なのですから。疫学調査で放射能起因のがん死が増加しているとわかった時には、もうその市民はこの世にいないのですから。この悔しさを制度化しているのが、国際原子力ムラ:核戦争・原発推進機関なのです。その不当性は現場で指摘しなければなりません。

放射性物質が酸化されたエアロゾールを吸い込んで内部被曝した場合、危険です。放射性物質の酸化物は微粒子を形成し、多くの場合、不溶性です。不溶性微粒子の周囲の被曝は高濃度の電離を起こし分子を切断いたします。異常DNAも作り出します。健康被害(発がんその他)は吸い込んだ量に依存することは間違いありませんが、少量だから安全ということはできません。燃えている時に風下で吸い込んだ人は要注意です。

室内で測った空間線量も外部被曝だけを測定しております。総線量が少ないから大丈夫という論は外部被曝だけを想定しており、内部被曝の危険とは別の事象と思った方が良いのです。身体に着ける線量計で内部被曝は測定できないのです。
外部被曝はガンマ線だけと短絡して考えても良いものです。内部被曝はアルファ線、ベータ線、ガンマ線すべてが被曝に関与し、微粒子周辺に高濃度被曝を与えるものですから危険なのです。ICRPでさえ発がんは「たった一つの細胞のDNA異常から出発する」としています。外部被曝より内供被曝の方が異常DNAを形成する上でより危険な被曝状況を作り出します。

京都市民放射能測定所の測定結果にあるように、火事周辺も京都市内の他の場所に比べて桁違いに高いことはありません。


京都市内の放射線測定の結果について、京都市民放射能測定所の測定結果(http://crmskyoto.exblog.jp/25759221/)に基づいて私の見解を述べましたが、測定値に他の測定結果(http://www.aris.pref.kyoto.jp/map_000.php)と1桁近くの差がありますので、この文は全面撤去としまして、再確認いたします。




市民が力を合わせて、放射能公害を政府に認めさせ、政府と加害企業の責任を明確にしなければなりません。予防医学的に全国住民の健康診断と治療を政府責任で行うことを要求しましょう。事実に基づいた報道・伝達を要求しましょう。

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以上、琉球大学矢ケ崎克馬名誉教授の見解とアドバイスです。

 家族と離れ離れを余儀なくされた移住者の私が思いますに、特に福島原発放射能事故後の被害者として言うと、五年以上に渡る多大な精神的ストレスは、被曝同様に被害者たちのメンタルを攻撃し続けてます。
家族と離れ離れに なってしまった被害者達は特に、尋常ではないストレスが続いているのです。
私個人は、政府による安全論は勿論 批判する立場です。
しかしながら、危険だけを煽り続けてお金儲けをする人たちから、科学的根拠のない騒ぎにも近いリスク喚起を 五年以上恒常的にブログやインターネット上で垂れ流しにされる精神的ストレスは、放射能と等しいくらいの被害とも言えます。
毎日危険を必要以上に煽り続けていた ら、万が一、本当になんもかも捨てて逃げないといけない時が来た時に(福島原発が今後トラぶったときを指します)それが本当に危ないのか判らなくなります。
狼少年状態は避けるべきだと 思います。そういうことは不誠実な政府やマスコミに負けることにも通じると思うんです。
本当に危ない時が判らなくなってしまいます。それは関東に家族を残して居る私にとってとても困ります。
五年も過ぎてから、「あれはメルトダウンだった」 などと言われても困ります。


ですから、こういう施設で市民が不安に感じるような爆発事故が起きた時は、速やかに、事故の内容を具体的に情報公開することも、これは絶対にきちんとして欲しいです。

でも、事故後直ぐに、「何も判らないうちに、闇雲に科学的根拠無しに、リスクを煽ること」も、やってはいけないことだと思います。

矢ケ崎克馬先生からは、許可を頂いてこの記事は掲載してます。












2016年7月4日月曜日

【追記】京大の爆発事故の最大16マイクロシーベルト毎時についての入口名誉教授の見解「いつも積算被ばく量が管理されていますから、それ自体は問題のない数値です。」

京大病院火災、電熱器スイッチ消し忘れ原因か




http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20160703000016

https://twitter.com/en_716/status/748810165617500160

熊本大学入口名誉教授の見解を伺ってみました。
毎時16マイクロシーベルトは一般には問題ある数値に思えるでしょうが、従業者は、「放射線障害防止法」に基づいて、毎時16マイクロシーベルトをつま先から頭のてっぺんまで24時間365日照射され続けることがないようにいつも積算被ばく量が管理されていますから、それ自体は問題のない数値です。

以下、入口先生から頂いた見解を追記します。
「8万ベクレル」が環境に漏れ出たというのが本当なら、驚くことはありません。たとえば福島の汚染土の埋め立て基準の「1キログラムあたり8千ベクレル」でいうと、わずか10キロ位グラム分でしかありませんね。 
そもそも、我われの普通の環境(年1ミリシーベルト)でも、1平方メートルあたり4万ベクレルくらいはありますから。  私はきっと「8万ベクレル」よりも大量だったのではないかと想像しています。でも、それが幾らだったのかは科学的検証に基づいて算定し、その結果が判明しない限りは、一般大衆に恐怖をあおることもできませんね。 
わが国はIAEAに対して事実の詳細な報告する義務があります。
その詳細についての責任は第一義的には京大にあるでしょう。
その内容はいずれ公表されるでしょう。  
新しく薬剤を合成したとき、それを人体に投与するにはその安全性について多くの動物実験を積み重ねてデータを蓄積しなければなりませんね。その動物実験の一つに「アドメ」(ADME)というのがあります。薬剤の一部を微量の、半減期があまり長くない、放射性同位元素(ラジオアイソトープ)でラベルして動物に投与(administration)し、その薬剤の体内での分布(distribution)、代謝(metabolism)、排せつ(excretion)の様子を調べます。実際には放射性同位元素を投与した動物を液体窒素で瞬時に凍らせ、薄くスライスして写真フィルムに重ねると、詳細な画像データとなって得られます。実験動物には気の毒ですが人体を守るための大切なデータです。  京大ではおそらくその(アドメの)実験をしていたのでしょう。
すると、原子炉の核分裂の実験等とは異なって、あまり周辺環境を汚染するほどの大量の放射線源は存在しなかったでしょうと私は思います。