2016年7月7日木曜日

京大爆発事故について琉球大学矢ケ崎克馬名誉教授の見解とアドバイス「 市民が、やむなく近寄るならば、マスクをしましょう。その危険がある場所は京大からせいぜい1km以内というようなものでしょう。吸い込んだ可能性のある人は、血球数のチェックなどの血液検査を受けておいた方が良いかもしれません。 」

京大放射性物質炎上事故

2016年7月9日 15:30に、矢ケ崎名誉教授より編集依頼を頂いて、以下の部分を追記編集しました。


緊急に対応していただきたいことがあります。
それは京都市内の測定結果を述べて損じた項を次の文と入れ替えてください。
お願いいたします。

京都市内の放射線測定の結果について、京都市民放射能測定所の測定結果(http://crmskyoto.exblog.jp/25759221/)に基づいて私の見解を述べましたが、測定値に他の測定結果http://www.aris.pref.kyoto.jp/map_000.php)と1桁近くの差がありますので、この文は全面撤去としまして、再確認いたします。

かなり影響がありうるので急いで入れ替えをお願いいたします。

削除して置き換える部分は下記のところです。

お願いいたします。



京都市民放射能測定所の測定結果にあるように、火事周辺も京都市内の他の場所に比べて桁違いに高いことはありません。

しかしそれは逆に怖いことなのです
京都市内の空間線量はおそらく3・11事故以前はおそらく0.04~0.05μSv/hくらいしか無かったはずです(自然放射能は0.039~0.044μSv/h。http://www.fepc.or.jp/nuclear/houshasen/seikatsu/shizenhoushasen/sw_index_02/index.html)。

下記のブログを皆様にご紹介ください。
こちらが矢ケ崎先生のブログです。

京大病院火災と放射性物質→注意すべき点を矢ヶ崎克馬教授が解説 2016年7月9日

http://www.sting-wl.com/yagasakikatsuma23.html

矢ケ崎克馬


以上、矢ケ崎先生よりご連絡を頂いたので追記編集しました。
編集する間、こちらのブログをクローズしてました。
読めなかった方、ごめんなさい。
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京大事故で今、注意すべきことは
(1)高線量の場所:燃えたすすが残っているような場所ではすすが些細なことで剥離したり、すすの中の放射性微粒子が空中へと飛び出す状況が続いています。すす、あるいはその中の放射性微粒子を吸い込むことが危険です。そのような場所に近寄らないことです。 
京大関係者で掃除をするなどの仕事をされる場合は、防護服(ビニールカッパなどでも応用が利く)を着ましょう。外部被曝のガンマ線はどうしようもありませんが、内部被曝を最大限防護するように高性能のマスクをしましょう。すすなどを身体に被らないようにすることが大切です。煙の当たった床や壁、天井あらゆるところからすすや煙の残渣を徹底的に排除しましょう。付着させることによる除去方法が最安全。その後他の方法により除去を完全なものにしましょう。
市民が、やむなく近寄るならば、マスクをしましょう。その危険がある場所は京大からせいぜい1km以内というようなものでしょう。 
京大1㎞以内にいる人は、雨がしっかり降るまでは、洗濯物を屋外に出さないようにする必要もあるかもしれません。一雨来ればその後は普段通りに。ただし雨には打たれない方が良い。
(2)それより遠くにいる人は普段と同じ生活で構わないでしょう。洗濯その他も普段通りに。
(3)火事が起こったその時に運悪く風下にいて吸い込んだ可能性のある人は、血球数のチェックなどの血液検査を受けておいた方が良いかもしれませんただしその人が将来がんになっても「がんの原因は京大の火事の煙を吸ったことだ」と断定することは決してできません。検査では被曝が有ったという確認ができます。この確認は何かの時に役に立ちます。あるいは内部被曝は無かったと安心できるでしょう

事故直後から現段階では、科学的推察にしても数値が特定できるような条件は一切なく、そのような条件下で仮定した根拠の合理性も判定できる状況ではないのです。
 
しかし、どんなふうな目安でとらえるべきかという話を個人的にすれば、被曝防護に対する警告は重要です。

出した数値を受け止める市民の科学的センスが無い状況では、フクイチと比較しなくともどんなに低い数値を出しても、怯えにつながる状況は数値を出す方で十分配慮しなければならないかとも思います。しかし被曝防護に対する警告は重要です。

日本では「100ミリシーベルト以下では健康被害は認められていない」など事実に明確に反する悪質なデマが小中高校の副教材「放射線読本」に書かれている状況です。チェルノブイリの経験にも逆行して「原子力緊急事態宣言」が5年経っても解除されず住民を高線量で被曝させっぱなし、環境にも、キロ当たり8000ベクレルの汚染土壌を公共事業に使用しなさいと、環境庁が強制している状況です。被曝の危険は逆に100%安全にされているのが日本です。あの多量発生の小児甲状腺がんが「原発事故とは関係が認められていません」と言い切っている政府・福島県を報道機関は何も批判しません。科学的には明瞭に放射線が起因です。むしろこのような事故が起きて危険性を説く方がすごく良心的に思えます。放射能が放出された直後が防護としても大切です。時間が経てば汚染濃度も軽くなります。より集中した防護は事故直後が大切なのです。

危険なことが生じているのに、それを危険と言わない報道自体の方がよほど、「どうかしている」と思いませんか?川が氾濫する危険には「如何に早く、如何に徹底して」が行政や報道陣の責務と位置付けられるのに、放射能汚染に関しては全く逆のマナーが要求されます。「放射能の襲来のお知らせよりパニックを防ぐ方が優先される」というけったいな社会が構成されます。危険より安全論が大切にされます。どうしてなのでしょう?

住民に安全と思いこませ、防護の行動を阻止する。自己が健康被害を起こしても全く自己責任と言われて唯々諾々としている市民の姿があるとすればぞっとします。ICRPの防護3原則の第一は「正当化」というものです。「原子力発電などの行為が正当化できるのは公益(発電)がリスク(放射能で人ががんや白血病や急性症状等で死ぬこと)よりも大きければその行為は正当化できる」というものです。産業の営利行為と命・健康等の人格権を天秤に掛けるという功利主義(人間を大切にするよりも利潤が大切)という原理を世界の原子力マフアが各国に押し付けているのが実態です。その上に乗っかって、被害隠しが徹底的全面的に戦後ずっとなされてきました。それが原子力ムラの体制で支配力そのものです。

とにかく被害者はいつでも市民なのですから。疫学調査で放射能起因のがん死が増加しているとわかった時には、もうその市民はこの世にいないのですから。この悔しさを制度化しているのが、国際原子力ムラ:核戦争・原発推進機関なのです。その不当性は現場で指摘しなければなりません。

放射性物質が酸化されたエアロゾールを吸い込んで内部被曝した場合、危険です。放射性物質の酸化物は微粒子を形成し、多くの場合、不溶性です。不溶性微粒子の周囲の被曝は高濃度の電離を起こし分子を切断いたします。異常DNAも作り出します。健康被害(発がんその他)は吸い込んだ量に依存することは間違いありませんが、少量だから安全ということはできません。燃えている時に風下で吸い込んだ人は要注意です。

室内で測った空間線量も外部被曝だけを測定しております。総線量が少ないから大丈夫という論は外部被曝だけを想定しており、内部被曝の危険とは別の事象と思った方が良いのです。身体に着ける線量計で内部被曝は測定できないのです。
外部被曝はガンマ線だけと短絡して考えても良いものです。内部被曝はアルファ線、ベータ線、ガンマ線すべてが被曝に関与し、微粒子周辺に高濃度被曝を与えるものですから危険なのです。ICRPでさえ発がんは「たった一つの細胞のDNA異常から出発する」としています。外部被曝より内供被曝の方が異常DNAを形成する上でより危険な被曝状況を作り出します。

京都市民放射能測定所の測定結果にあるように、火事周辺も京都市内の他の場所に比べて桁違いに高いことはありません。


京都市内の放射線測定の結果について、京都市民放射能測定所の測定結果(http://crmskyoto.exblog.jp/25759221/)に基づいて私の見解を述べましたが、測定値に他の測定結果(http://www.aris.pref.kyoto.jp/map_000.php)と1桁近くの差がありますので、この文は全面撤去としまして、再確認いたします。




市民が力を合わせて、放射能公害を政府に認めさせ、政府と加害企業の責任を明確にしなければなりません。予防医学的に全国住民の健康診断と治療を政府責任で行うことを要求しましょう。事実に基づいた報道・伝達を要求しましょう。

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以上、琉球大学矢ケ崎克馬名誉教授の見解とアドバイスです。

 家族と離れ離れを余儀なくされた移住者の私が思いますに、特に福島原発放射能事故後の被害者として言うと、五年以上に渡る多大な精神的ストレスは、被曝同様に被害者たちのメンタルを攻撃し続けてます。
家族と離れ離れに なってしまった被害者達は特に、尋常ではないストレスが続いているのです。
私個人は、政府による安全論は勿論 批判する立場です。
しかしながら、危険だけを煽り続けてお金儲けをする人たちから、科学的根拠のない騒ぎにも近いリスク喚起を 五年以上恒常的にブログやインターネット上で垂れ流しにされる精神的ストレスは、放射能と等しいくらいの被害とも言えます。
毎日危険を必要以上に煽り続けていた ら、万が一、本当になんもかも捨てて逃げないといけない時が来た時に(福島原発が今後トラぶったときを指します)それが本当に危ないのか判らなくなります。
狼少年状態は避けるべきだと 思います。そういうことは不誠実な政府やマスコミに負けることにも通じると思うんです。
本当に危ない時が判らなくなってしまいます。それは関東に家族を残して居る私にとってとても困ります。
五年も過ぎてから、「あれはメルトダウンだった」 などと言われても困ります。


ですから、こういう施設で市民が不安に感じるような爆発事故が起きた時は、速やかに、事故の内容を具体的に情報公開することも、これは絶対にきちんとして欲しいです。

でも、事故後直ぐに、「何も判らないうちに、闇雲に科学的根拠無しに、リスクを煽ること」も、やってはいけないことだと思います。

矢ケ崎克馬先生からは、許可を頂いてこの記事は掲載してます。












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