2016年5月30日月曜日

バイオマス発電の上に、増え始めた石炭による火力発電所のリスクについて熊本大学入口名誉教授にお話を伺ってみました。

環境汚染、病気の元は放射性物質だけじゃない。 
先日こちらの記事を読んで、気になって調べてみました。

石炭火力発電所の新規建設による大気汚染・健康影響 東京・千葉/大阪兵庫エリアの調査最新レポート発表 | 国際環境NGOグリーンピース
http://bit.ly/1rQvHOC

石炭と放射能汚染されたゴミもしくは木片との混燃は有る得るんじゃないだろうか?
健康に問題ないのだろうか? 

やっぱり・・・→「日本だけ石炭火力発電所を増設」の謎 2016年02月22日 
http://hbol.jp/83586 

林地残材バイオマス混焼発電を6ケ所の石炭火力発電所で実施
https://www.asiabiomass.jp/topics/1002_01.html 

悩ましい石炭火力のCO2排出量を半分に、木質バイオマスの混焼技術が躍進 http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1512/04/news036.html  

関電、水島に火力発電所建設計画 中国地方に初進出、17年夏稼働 
http://www.sanyonews.jp/article/161201

私は、更なる公害や、放射性物質の拡散に繋がってしまうのではないかと気になって、熊本大学入口名誉教授にご質問してみました。

これって大した事無いって思って平気なんでしょうか? 

燃料となる木質チップは、群馬県と近隣県の木質チ ップ業者から、年間約13万トンを 購入する予定となっている。 ... 石炭火力発電所における木質バイオマスの混合率は 1〜 数%程度で、年間の木質バイオマス消費量は一発電 所当たり数万トン程度の規模と なる ...
http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/23hakusyo_h/all/a59.html


入口先生
・福島第一原発から環境に放出された放射性セシウム137Csの量は、広島原爆の168倍でした(日本政府が 2011年にIAEAに報告した量)。ただし、イギリスの科学雑誌『ネイチャー』では広島の384発分であったと報告されています。Nature 478巻第435-436ページ(2011年) 
石炭を焚くことは、むしろメチル水銀の危険のほうが大きいです。石炭 1トンには太古の水銀が約250ミリグラム含まれています。現在世界で 1年間に約60億トンの石炭が焚かれていますが、その約半量は中国で焚かれています。
それも毎年増加しています。石炭を焚くと水銀は蒸発して偏西風(へん せいふう)に乗り、やがて上空で冷えて雨滴とともに地上や海上に降ってきます。
それを微生物がメチル水銀に変えています。
その結果、北太平洋の魚介類のメ チル水銀濃度は、過去100年で10倍となりました。北太平洋全域が水俣湾の初期のメチル水銀濃度です。   
http://www.geocities.jp/flowercities/minamata/com06.html


お返事ありがとうございます。 放射能汚染地域で木片バイオマス発電の上に、今度は木片が石炭に混ぜて燃やされることについては如何思われますか?これは西日本へ東日本の木片が拡散され て石炭に混ぜて燃やされる可能性もないとは言えないような気がするんです。岡山には今、海がわに大きな石炭の火力発電所が建設中です。

入口先生
木片が石炭に混ぜるのは燃焼効率とそれだけ経済効率が良いからでしょうと私は思います。


そうすると石炭による火力発電の公害が心配さてるのであって、放射能汚染された木片を石炭に混ぜること自体は今更心配してもあまり意味がないと言う事ですか?

入口先生
その範囲で(放射能汚染を第三者に攻撃されない範囲で)火力発電所を稼働させるはずです。
また、原子力発電所の新設は、住民の反対や訴訟などあまりにも代償が大きく、火力発電所の増設はやむをえないと電力会社は考えているのでしょう。

自分が住んでいる場所周辺の発電所を確認してみよう。

日本全国の火力(バイオマス)発電所一覧地図・ランキングhttp://agora.ex.nii.ac.jp/earthquake/201103-eastjapan/energy/electrical-japan/type/2.html.ja

日本全国の火力発電所一覧地図・ランキングhttp://agora.ex.nii.ac.jp/earthquake/201103-eastjapan/energy/electrical-japan/type/1.html.ja

これから引っ越したり、家を建てる方は、とにかく、物を燃やしてる場所の傍には住まないに限るかも・・。

あ、火葬場とかの近隣も「燃やされて気化した放射性物質を呼吸するリスクを考えるのであれば」避けたほうが良さそうです。

ちなみに、日本の火力発電所の煙突の高さは、高いもので230mくらいが多いようです。 最低でも煙突の高さだけは気化した物質は飛ぶんじゃないかしら?

琉球大学の矢ケ崎名誉教授は、「微粒子となったセシウムは微風でも10キロくらいは走ります。風が強いと2000キロ、それ以上に飛ます。原理的に少量吸っただけで発ガンなどの危険が生じます。たった一個の細胞の遺伝子異状からガンは発生するからです。」 と仰ってました。

日々ガンが発生しても、身体の免疫がしっかりしていたらガン細胞をやっつけられるから、常に身体を冷やさないようにして、睡眠をしっかりとって負けない身体作りを心がけないとですね。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%85%99%E7%AA%81

 

 








     

 

2016年5月18日水曜日

沸点について追記した セメントに混ぜられてきた放射能汚泥について、今までとこれからが気になって省庁やセメント協会やセメント工場に問い合わせて見ました。そのメモ

2016/6/1追記
セメント協会の方は、この排水の件については一切メンションなさいませんでした。

<悪魔の第二処分場>東京たまエコセメント製造施設周辺の放射能汚染問題2012年6月梶山正三弁護士講演(文字起こし)

4
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3439.html


先ず、昨日は、

福島原発放射能事故後、どれだけ放射能汚染された放射性汚泥がセメントに混ざられてきたのか、「一体セメントに混ぜる時点の放射汚泥の安全基準はど れくらいなのか?」これからどうなっていくのか、関東に住む子供たちの気化した放射性物質を呼吸する被曝が気になって

国土交通省に電話してみたら、水管理 国土保全局下水道企画課にお電話が回って「放射性物質が検出された上下水処理等副次産物の 当面の取扱いに関する考え方」についてのページを教えて下さいました。
一緒に探して私の質問に答えて下さろうとしましたが、担当者の方も良く分からなく て、原子力規制庁にお電話するように言われて、原子力規制庁にお電話したら、原子力規制庁の方は、「どちらの会社の方ですか?」と訊かれたので、一般人で す。セメント工場が複数ある自治体に住んでいて家を購入するに当たって気化した放射性物質が健康に及ぼす害を懸念してますと申し上げたら今度は、経済産業省に訊いて下さいと仰いました。

経済産業省にお電話したら、担当者の方からお電話頂いて、とても詳しく、一緒に文章を読みながら肝心な場所を探して下さいました。* セメント協会への要請文

http://www.jcassoc.or.jp/cement/4pdf/110728.pdf


肝心な箇所をスクリーンコピー取りました。


セメントに混ぜられる際の放射性汚泥の数値は50万ベクレル/kg越えるものを継続して焼却する場合には。。。とか書いてあって、思っていたより高い数値でのけぞりましたが・・・。



基準値は原子力安全委員会が踏まえたクリアランス制度を元にしてると小さい字で但し書があって、さっぱり安心出来ませんでした。

太平洋セメントさんが国と一緒に土壌からのセシウム除去を開発中だそうですが、未だ、試験段階のようですと経産省の方が仰ってました。一緒にネット上を調べてみたら、ん?ん?未だ開発中、試験段階みたいですね・・・。って・・・。


https://www.jaea.go.jp/fukushima/decon04/ps01.pdf


なお、製品になった時点で、コンクリートブロックや生コンクリートなどの安全基準は100bq/kg
検査するのはセメント会社各社が出荷段階で検査する。
セメントの段階では2倍の200bq/kgだそうです。




そして今日は、
太平洋セメントさんから丁寧な回答を頂きました。

太平洋セメントさんとしてはセシウム除去システムについては守秘義務があり申し上げられない。環境省の管轄であるとのことでした。

セシウムを除去するシステムは環境省。

放射性汚泥は、福島県の県北と県中から受け入れてる。
濃度については
福島県のホームページ
福島復興ステーションに日々のデータがアップされている。
http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/gesuido16.html
保管されてたものじゃ無くて、日々発生してたものを混ぜていた。
セメントを燃やす燃料には石炭を使っている。
http://shiteihaiki.env.go.jp/faq/
http://www.taiheiyo-cement.co.jp/news/news/pdf/110602.pdf
http://www.taiheiyo-cement.co.jp/news/news/pdf/160401.pdf

受け入れ基準 6000bq/kgについては、受け入れていない。

社内基準 数百bq/kg (900も含む)

地域の理解を得られる水準でないと受け入れられない。
秩父セメントさんは製造中止している。
太平洋セメントの
日高工場
熊谷工場
については汚泥の搬入先のデータまでは調べられない。
というわけで、福島県以外から受け入れてる放射性汚泥のデータは開示して頂けませんでした。

追記
太平洋セメント熊谷工場さんに問い合わせてみた

浄水場の汚泥について公表してるものをオーバーしていないかどうか確認している。
この基準はいくつなのか?
土壌の安全基準は500bq/kg.です。

義務化はされてませんが、
環境測定の排ガスは測定している
埃の中の放射能濃度も測っている
検出限界値
セシウム 0.19bq/m3でND
公表義務は無いけど、教えて下さいました。

熊谷工場は、震災後ずっと、福島県のものは受け入れてなかった。

その後は、環境省に電話して、混乱していた情報を再確認しました。

昨日、経産省のセメント担当の窓口で伺ったお話に、1つ間違いがありました。

先ず、太平洋セメントさんが環境省と一緒に行ってらっしゃる、汚染土壌からのセシウムの除去の技術については、未だ、未完成だそうです。

再生利用の熱処理の技術についての資料はhttp://josen.env.go.jp/chukanchozou/facility/effort/investigative_commission/pdf/proceedings_150721_05_02.pdf  こちらのスライド番号5と6だそうです。
なので、今までセメント工場でセメントに混ぜられてきた放射性汚泥は、セシウム除去とかはなされてません。


そして、環境省の回答 http://www.env.go.jp/jishin/attach/waste_100-8000.pdf については未だ確定してないそうです。

確定したら、8000bq/kg以下のゴミの焼却灰、下水汚泥、浄水発生土、稲わら堆肥などは、国に申請して受理されたら、一般的な処理方法(分別、焼却、埋立処分等)を想定し安全に処理できちゃうんですが、
(8000bq/kg以下のゴミの焼却灰、下水汚泥、浄水発生土、稲わら堆肥などは、国に申請して受理されたら、一般的な処理方法(分別、焼却、埋立処分 等)を想定し安全に処理できちゃうことになるわけですが、「但し、セメントに混ぜる放射性汚泥について、環境省は回答する立場にありません。」だそうで す。)


そして、福島県内の汚染土再生利用8000bq/kg以下 放射性物質が付着した土壌等の熱処理については土壌等を放射濃度濃度の高い物質と低い物質に分離する減容処理技術の一つとして認識してます。熱処理技術を 含めて昨年度からの有識者会議における議論の経緯を踏まえ今後、10年程度かけてH30以降に技術の確立を目指し、技術開発を、これから評価計算する。年 間1msv以下となる濃度レベルを次回の会議で話し合う。盛り土や構造基盤に使う予定。道路とか建物には使わない。」んだそうです。

再生利用の熱処理の技 術についての資料は環境省のHPにあるそうです。(先に述べた記載と重複します)http://josen.env.go.jp/chukanchozou/facility/effort/investigative_commission/pdf/proceedings_150721_05_02.pdf こちらのスライド番号5と6だそうです。

あれれ?そしたら福島原発放射能事故後に発生して騒ぎになっていた下水から発生した高濃度の放射性汚泥は一体何処にいっちゃったんでしょう?

そして、今度は、え!また初耳なことがありました。

環境省の方から、セメントについてはセメント協会さんで確認なさっては?と言われたので、

セメント協会に電話しました。開口一番に、

「基本は、国全体が決めていることです。」
って仰いました。

「セメントのことはセメント協会に訊いて下さいはないよなあ・・・。

下水汚泥はセメントの原料として使っています。
1450度の中で汚泥やもろもろの原料を焼いて別の物質に変える。
汚泥→原子に変える。クリンカーになる。

セシウムがクリンカーの中に入る。(クリンカーとは https://kotobank.jp/word/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%BC-57105 )

「事故直後、国が決めたクリアランスレベルなど守れるわけの無い高濃度の汚泥だったから受け入れを断った経緯があります。
だって無理だもの。そんな高濃度の放射性汚泥で200bq/kgなんで無理だもの。」

「セシウムは煙突から気化しないんです。セシウムは1450度で焼いたら気化の性質は持っていないんです。 ←だそうです
確か、瓦礫の焼却の騒ぎの後に調べて、ヨウ素が沸点184℃で、セシウムが沸点671℃、ストロンチウムが沸点1382℃って書いてあったんだけど)これは関係ないの?


で、ばーばは、夕飯の支度もしないで、又、セメント協会に電話しました。

(追記のご回答
ケルンに入れたら気化するかもしれないが、煙突で100℃だから、そのまま蒸発することは無いと思う。
そうするとちょっとづつクリンカーの中に取り込まれていく。

放射性汚泥は、入口で調査して使っている。


入口チェックはセメント工場による。


しかし、出口でクリアランスレベルで規制されているからご心配はないかと思います。と仰ってました。)


(でもでも、バグフィルターから放射性微粒子は隙間からでちゃったりしないのかなぁ・・・? とあたしは未だ気になります。)

煙突の中で何度か処理を重ねて、灰をトラップ(補修)もう一回原料に戻す。最期は製品(セメント)に入っていく流れ。
もう一回焼く。だからセシウムは外に洩れない形で、原料(クリンカー)の中に戻される。
最期は煙突から出る排ガスの温度は100℃シ以下になって煙突から出て行く。
煙突の外に出るって事は無い。
先に下水汚泥だけを他の原料と一緒に焼く。
放射能は残る。残る放射能濃度を(粉の状態)国から200bq/kg以内にしなさいと指示が出てる。クリアランスレベルを決められたから、リスクをしょうわけには行かなかったからセメント協会は、2011年の5/12以降にはセメント工場が受けなくなった。
受け場が無くて置きっぱなしが実情。
高濃度放射し汚泥は下水汚泥のまま残ってる。


福島県内の下水処理、
東北にあったセメント工場はいつでもたセメント中の放射能の濃度を測定して報告してます。
埼玉などのセメント工場は、セメント工場と自治体とで連携してデータ報告はしてるんじゃないかな?」

と仰ってました。

肝心な、未だ何処かに残っているという高濃度の放射性汚泥は一体、この先何処に行くんだろう?







2016年5月17日火曜日

熊本大学入口名誉教授「西日本は、セメント工場やバイオマス焼却場もありましょうが、やはり地表の線量はどこも低く、自然界に近いので、川内原発、玄海原発、伊方原発、中国の 原発などが稼働してよもや福島第一のように過酷事故を起こしたりしない限りは、西日本では被ばくのリスクは少ないと私は思います。 」

昨日の続きです。

熊本大学入口名誉教授「セメントに核分裂生成物を混ぜるとそれだけ被爆します。セメントには 核分裂生成物を混ぜなくてもガンマ線で被ばくします。」

http://megsinginglalala.blogspot.jp/2016/05/blog-post.html

更に入口先生にご質問しました。


先生、高崎など、高濃度汚染地帯ではない関東から、生活基盤を捨てて西日本へ移住したとしても、このような国策では、一口に安全は担保されないのではないでしょうか?気化した放射性物質が風が吹くと遠くまで飛ぶという説を耳にすると、日本中何処に逃げてもリスクは付きまとう気がします。

入口先生
世界の自然放射線量はおよその平均で年2.40ミリシーベルトです。 内訳は、宇宙から年0.38ミリシーベルト、大地から(主にラドン)年0.46ミリシーベルト、食物から年0.24ミリシーベルト、空気から(主にラド ン)年1.30ミリシーベルトです。これらの値は、地域や地質によって大きく異なります。  一方、日本の自然放射線量はおよその平均で年0.99ミリシーベルトです。内訳は、宇宙から年0.35ミリシーベルト、大地から(主にラドン)年 0.20ミリシーベルト、食物から年0.24ミリシーベルト、空気から(主にラドン)年0.20ミリシーベルトです。日本でも、これらの値は地域や地質に よって大きく異なります。たとえば、平地の木造住宅と都心のビル街では(311事故以前でも)自然被ばく量が2倍以上異なりました。


え!
そこに福島原発放射能事故による人口放射能のリスクが加わったわけですね。
事故後、素人の皆さんの中には必死に情報集めをしてきた方がいらして、自然放射線を対比の例に出すと、ミリシベ詐欺とか分けのわからないことを言い出す方たちがいらっしゃいますが、元々存在していたリスクも加味して相対的に判断しないとならないという事ですね?

 入口先生
図は(以前お送りしたような気もしますが)日本地質学会が2006年(311事故より前)に公表した日本の「自然放射線量」です。GY(グレイ)=Sv(シーベルト)です。  ヒトは食べ物から年0.24ミリシーベルトを摂取しますから、赤、橙、黄色の地域では自然に年1ミリシーベルトを(縄文石器の昔から)超えて生きて来ました。



はい。しかしながら、永年そうして生きてきた場合と、福島原発放射能事故後に発生した新たな放射性物質を広域拡散 されて、それを肺に吸い込んだらやはり、以前、入口先生がご心配されていらしたように、被曝のリスクは今まで以上に上がるという事と私は理解してましたが違 いますか?

入口先生
そのご理解は正しいと私は思います。違いません。


これから永年、福島原発放射能事故の後を生きていったらもしかしたら、同じように淘汰されるという意味でしょうか?
強い遺伝子が生き残る・・と申しましょうか?
それにしましても、コンクリートの家に住むと2倍のリスクだったとは驚きました。

先生、セメントに混ぜられる放射能汚泥の安全基準も8000ベクレルに上げられたんですか?それは政府や原子力規制委員会のサイトでリリースされてますか?
 
入口先生
1キロあたり8千ベクレルの汚泥をどこかに「埋め立てる」ことはできるでしょうが、セメントに混ぜてよいという基準のことは私は知りません。


土壌汚染の被害の少なかった西日本へ移住しても、バイオマス発電やセメント工場からの気化した放射性物質で被曝リスクは付いて回るというのは私の拡大解釈で懸念し過ぎの勘違いでしょうか?

入口先生
確かにたった一個の細胞の遺伝子異常からガンは発生するのではありますが、ヒトにはおよそ60兆個の細胞があり、 その中で、ガン細胞は自然に毎日何万個と発生しては毎日消滅しています。それを「異物」として排除し、体内から消滅させ、個体として健康を維持する力は、 ヒトが何万年もの長い進化の過程で獲得してきた能力です。  放射能その他の原因で、ガン細胞の発生が毎日何億個という数に増加し、それを消滅させる力が追い付かないほどになるとバランスが崩れてヒトはガンに罹患 します。
 「8シーベルト」の放射能にはヒトの60兆個の細胞核の中のDNAを1細胞当たり80万回「切断」する威力があり、するとヒトは誰でも直ぐに死ぬことがわ かっています。自然界の年1ミリシーベルトの放射能でも、それに1年間さらされると、1ミリシーベルトの放射能を受けますが、その1ミリシーベルトでも、 60兆個の全細胞の中のDNAを1細胞あたり100回「切断」する威力がありますから侮れません。   
西日本は、セメント工場やバイオマス焼却場もありましょうが、やはり地表の線量はどこも低く、自然界に近いので、川内原発、玄海原発、伊方原発、中国の 原発などが稼働してよもや福島第一のように過酷事故を起こしたりしない限りは、西日本では被ばくのリスクは少ないと私は思います。

以上入口先生からのお返事です。
 
そこで私は、今日は省庁にお電話して、福島原発放射能事故後5年が経過した今、そしてこれから、一体どれくらい放射能汚染した放射性汚泥がセメントに混ぜられているのか、質問してみました。

「一 体セメントに混ぜる時点の放射汚泥の安全基準はどれくらいなのか?」これからどうなっていくのか、関東に住む子供たちの気化した放射性物質を呼吸する被曝 が気になって国土交通省に電話してみたら、水管理国土保全局下水道企画課にお電話が回って「放射性物質が検出された上下水処理等副次産物の 当面の取扱いに関する考え方」についてのページを教えて下さいました。
一緒に探して私の質問に答えて下さろうとしましたが、担当者の方も良く分からなく て、原子力規制庁にお電話するように言われて、原子力規制庁にお電話したら、原子力規制庁の方は、「どちらの会社の方ですか?」と訊かれたので、一般人で す。セメント工場が複数ある自治体に住んでいて家を購入するに当たって気化した放射性物質が健康に及ぼす害を懸念してますと申し上げたら今度は、経済産業省に訊いて下さいと仰いました。
経済産業省にお電話したら、担当者の方からお電話頂いて、とても詳しく、一緒に文章を読みながら肝心な場所を探して下さいました。* セメント協会への要請文
http://www.jcassoc.or.jp/cement/4pdf/110728.pdf


肝心な箇所をスクリーンコピー取りました。
セメントに混ぜられる際の放射性汚泥の数値は50万ベクレル/kgとか思っていたより高かったです。基準値は原子力安全委員会が踏まえたクリアランス制度を元にしてると小さい字で但し書があって、さっぱり安心出来ませんでした。

 
太平洋セメントさんが土壌からのセシウム除去を開発中だそうですが、未だ、試験段階のようですと仰ってました。

 
https://www.jaea.go.jp/fukushima/decon04/ps01.pdf

なお、製品になった時点で、コンクリートブロックや生コンクリートなどの安全基準は100bq/kg
検査するのはセメント会社各社が出荷段階で検査する。

セメントの段階では2倍の200bq/kgだそうです。

果たして、セメント工場で高濃度の放射性汚泥がセメントに混ぜられて高温で蒸して(焼却というそうです)、放射性物質が気化したら、それを吸ったらどれくらい肺に被曝させられるんでしょう?その部分の安心が出来ませんでした。











   
 
   
 

熊本大学入口名誉教授「セメントに核分裂生成物を混ぜるとそれだけ被爆します。セメントには 核分裂生成物を混ぜなくてもガンマ線で被ばくします。」

福島原発放射能事故後は、2011年6月には、セメントに放射性汚泥が混ぜられ始めていたことは、当時の高崎市議さんから伺ってました。
http://www.jcassoc.or.jp/cement/1jpn/110728.html

入口名誉教授にそのリスクについてご質問しました。

これを読むと混乱するのですが、8000ベクレル以下のものがセメントに混ぜられるという意味ではないんですか?
 https://www.env.go.jp/jishin/attach/waste_100-8000.pdf
入口先生
セメントに核分裂生成物を混ぜるとそれだけ被爆します。セメントには
核分裂生成物を混ぜなくてもガンマ線で被ばくします。
食べ物からとる年0.24ミリシーベルトと合計すると、セメントの多い居住空間では年1ミリシーベルトを超えます。核分裂生成物を混ぜるとなおさら被ばくするでしょう。図は民間測定の結果(何も混ぜていないセメントの居住空間)のようです。
私が図に示しましたのは、放射能汚泥を混ぜて「いない」セメントの建物(すなわち311事故以前からある建物)に住んだ場合の被曝です。

(なお、こちらのブログへの公開は、熊本大学入口名誉教授から快諾して頂いた上で公開Shareしてます。)




2016年5月12日木曜日

米高官、福島直後に東京線量予測 最悪「100ミリシーベルト」の記事について熊本大が入口名誉教授「実際はそれをまがれました。 菅政権も近藤原子力委員長からの報告で250キロ圏の東京から避難を想定していました。 それは今後も原発事故では起き得るので、「250キロ圏」は(福井地裁判決など)今も生きていると私は思います。」

米高官、福島直後に東京線量予測

最悪「100ミリシーベルト」

2016/5/9 16:38

100ミリシーベルトは一般の年間被ばく限度の100倍、同事故収束作業員の5年間の被ばく上限に当たる。

http://this.kiji.is/102300098987197949

この記事には改めて、福島原発放射能事故直後の危機感が蘇りましたが、
東京都の発表の東京都民の3ヶ月間の累積被曝猟は3600ベクレルについても含めて、実際はどの程度の被曝量だったのか、地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター にお電話でご質問してみました。

これはお電話でお話を聞きながらipadのタッチパネルでタイプしたので少々アバウトですが

放射能濃度 3600ベクレルは
被ばく量に換算すると24マイクロsv
ヨウ素がガスになったものが
82マイクロsv

事故前の年間基準1msv
危険職種の職業の人は20msvだった
トータル 実効線量は内部被曝も加味している。

換算すると、
三ヶ月の赤ちゃんと大人46.9マイクロシーベルト/時
1歳児 82.2マイクロシーベルト/時
呼吸回数の少ない赤ちゃんの方が1歳児よりも被曝量が少なかったと思われる。

原発事故前から放射線専門の研究所で50年前から測っていた。今も毎日計測している。

2011/3/15 8時間ごとの1日3回
10時から11時 240ベクレル/1立方
3/16 には一時下がって
3/20
3/22
呼吸による被曝 1日あたり
およそ50マイクロシーベルト(換算)
4月以降は下がって、その後はNDと仰ってました。(検出下限値 0・0001ベクレル/1m3)
今でも毎日継続してこちらのリンクに報告を載せてるそうです。
詳しくはこちら。

http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/topics/measurement/ →平成28年5月 5月1日~11日計測分 (125.6KB)http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/topics/keisoku-2805.pdf
http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/topics/keisoku-2805.pdf


以上は地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター 様からの回答

結論は、過剰な心配は要らないと仰ってましたが…

改めてこういう新聞記事を見ると、あの時の危機感が蘇ってきます。

熊本大学入口名誉教授に伺ってみました。

さっきの新聞記事は、最悪なことが起きた場合に100ミリシーベルトだったことを米軍は予測していただけで、実際はそれを免れたと受け止めてよろしいんですよね?

以下のように、先生からのお返事を頂きました。

はい。実際はそれをまぬがれました。
菅政権も近藤原子力委員長からの報告で250キロ圏の東京から避難を想定していました。
それは今後も原発事故では起き得るので、「250キロ圏」は(福井地裁判決など)今も生きていると私は思います。




2016年5月1日日曜日

熊本大学入口名誉教授「伊方で過酷事故が起きた場合は川内の過酷事故が起きた場合と同規模のことが起きるだろうと私は考えています。日本のどこに住んでいようと、250キロ圏の5千万人は1、2時間以内にヨウ素剤が必要になるだろうと私は思います。」

  • Norio Iriguchi
    5:34pm
    伊方原発は2基あって(3基ありますが1基は最近廃炉中)、伊方で過酷事故が起きた場合は川内の過酷事故が起きた場合と同規模のことが起きるだろうと私は考えています。
    311の直後に、半径250キロ圏にある都内の水道水はヨウ素濃度が高く、東京都では乳幼児に飲ませないようにしましたね。あのとき本当は、半期250キロ圏に住んでいた東京都を含む東日本の5千万人にヨウ素剤を投与すべきだったと私は考えています。
    (ここに私の主治医からのヨウ素剤についてのアドバイスを追記します。5/2 9:38追記「ヨウ素で過敏反応が問題になるのは造影剤の注射の時でしょう。経口摂取は海苔を沢山食べるのと同じようなものです。正確にはアレルギーでなくて過敏症というべきで、これは他のアレルゲンの検査みたいにはできないものです。
    結論:飲む分にはまず心配のないものです。
    いろんな事をいう人たちがいますが、2013年に厚労省が放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝予防に使用するクスリとして認可したということです。飲みたくない人が無理に飲ませられるクスリではありません。」)以上カッコ内は追記、
    以下、引き続き、入口名誉教授からのお言葉です。 ベルギーでは、原発がテロの標的になっているようなので、国民全員にヨウ素剤の配布を決めたようです。それは喫緊の措置でしょう。 ヨウ素剤の投与は、甲状腺が改めてヨウ素135や131を(誤って栄養として)取り込むことがないように圧倒的に大量のヨウ素をあらかじめ投与しておくわけですが、たとえ日ごろ昆布を食べていても、その量は良い栄養になる程度ではあってもヨウ素剤のように圧倒的に大量というわけでありませんのであまり効き目はないでしょう。
    後藤健二さんが殺されて、安倍首相は「罪を償わせる」というコメントを述べました.それは(首相の日ごろの言行を反映した形で)「殺害に対して復讐を誓う」と翻訳されて世界中を駆けめぐりました。ISは、「アベよ、日本人がどこにいようと標的にする」と言い、以来日本はテロの標的になりました。 それに対して、国内では「私は日本人であってアベではない」(I am NOT Abe.)という言葉もつくられました。 本来多くのイスラム教徒は、中国とロシアに勝ったことがあり、アメリカに原爆で負けた日本人を敵視していません。コメントとして「迷惑である」といった言い方もあったのではないかと思います。 さて、日本はテロリストの標的であることが現在の出発点です。 日本の商業原発は無防備です。テロの格好の標的だと私は思います。日本のどこに住んでいようと、250キロ圏の5千万人は1、2時間以内にヨウ素剤が必要になるだろうと私は思います。
    ベルギー  2016/4/29(金)

ベルギー、原発事故に備え国民にヨウ素剤配布へ[公益]

http://news.nna.jp/free_eu/news/20160429bef001A.html