以前、木下黄太さんの放射能防御プロジェクトのコメントで、この産総研のストロンチウムの地図について、以下のようなコメントを投稿した方がいらっしゃって、
「産総研の全国ストロンチウム分布図です。原発事故前です。
沖縄県をズームアップしてみてください。
本島の周りの海が高濃度のストロンチウムで汚染されています。また、陸地では北部と西部の狭い場所意外、高い値がでてますよね。この原因はもちろん米軍が何かしていった以外に考えられません。原子力空母とか潜水艦とか出入りしてるし。話題はそれますが、地元の人たちが撤退撤退と叫んでいるのもよく分かります。
沖縄本島では、近海で獲れるおさかなを食べないほうがいいのでは?
俵まちさんは、親子で石垣島まで避難されてゆきましたが。」
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私自身も、ストロンチウムの真っ赤な散布を見て、驚いたんですけど、その後、ツイッター上でも、福島原発放射能事故後にストロンチウムが群馬県でも検出され、論議をかもしました。
どうしてもこのストロンチウムの核種が気になったので、産総研さんにメールで質問しました。
そのやり取りをこちらにShareします。
産総研のストロンチウムの地図について、質問しましたところ、丁寧なお返事を頂けましたので、ここにShareします。
こちらの地図のストロンチウムは、核種類はストロンチウムいくつのことでしょうか?
89ですか?90ですか?
詳しく知りたいのですが、ご指導よろしくお願いいたします。
小見
小見 様
産総研の今井です。
お尋ねの地球化学図のストロンチウムは放射性ストロンチウム89、90ではなく、安定同位体のストロンチウム88,86を測定しています。
よろしくお願いいたします。
2013年3月21日 20:05 meg meg :
質問ですが、こちらの地図のストロンチウムは、被ばくの心配はないものなのでしょうか?
小見 様
産総研の今井です。
地球化学図に関心を持っていただきありがとうございます。
まず最初に申し上げたいのは、私が作成しました地球化学図は1999年~2003年に全国から採取した試料をもとに作成したものです。従いまして原発事故前で、原発の影響は入っておりません。
私が測定した安定同位体のストロンチウムと、ご指摘の放射性のストロンチウムは全く別の話です。
現在観測される量と分布は上記の地球化学図の安定同位体のストロンチウムの分布とは関係ありません。
放射性のストロンチウムは一般に過去の原爆やビキニなどの核実験などで放出され、半減期が30年程度(89は50日程度)なので現在も減少しつつありますが、今でも日本全国どこでも量はごくわずかですが観測されています。この影響が人間にどの程度影響があるかは議論がありますが、現在それほど大きな値ではないと思われます。
また、特に、今回の福島原発からのストロンチウム汚染については観測データも少なく、実際に多くの議論がありますがはっきりとは言えません。私もこの方面の専門家とはいえないので明確にはわかりませんが、原発事故前からもともとある放射性のストロンチウムと今回の汚染による放射性のストロンチウムの区別は難しく、仕分けも混乱しているようです。
結論としましては、地球化学図で示されたストロンチウムの分布と今回の原発事故によるストロンチウム汚染とは全く別物であるということです。放射性ストロンチウム汚染の実体については今後の専門家の詳細な調査を待ちたいと思いますが、量的にはごくわずかであり議論もありますが、今すぐ心配しすぎる必要はないのではないかと私は思います。
よろしくお願いいたします。
以上、メールのやりとりをご参考までに転載します。
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