2016年10月23日日曜日

入口名誉教授に伺ってみました。鳥取県中部で発生した地震による人形峠へ影響とリスクについて

10/26追記
http://megsinginglalala.blogspot.jp/2016/10/blog-post_26.html

10/24追記
https://megsinginglalala.blogspot.jp/2016/10/blog-post_24.html

10/23 12:06 追記
以下の質問があったので、入口先生にお話を伺って追記します。

もう1つだけこういうご指摘がありました。
https://twitter.com/irukatodouro/status/789727026882027520


入口先生
六フッ化ウラン」などは猛毒で気化しやすいのですから、遠隔で操作できる消火設備を設けることは当然です。  
でも、「六ヶ所の再処理濃縮工場」は、規制委の指摘によってそのような消火設備を設ける設けないの問題ではなく、そもそも「六ヶ所の再処理濃縮工場」それ自体が存在してはならず、存在すること自体が問題であると私は考えています。  
日本も何としても核兵器をもって世界を支配する列強国のの仲間入りを果たしたい。
そこで、国際原子力機関(IAEA)が最大の核開発疑惑国として最も警戒し、監視している国は日本です。
かつて大陸に侵攻して植民地支配したり、七三一部隊などをもっていた日本が核兵器を保有すると、確かに日本がアジア諸国に与える脅威は北朝鮮の比ではないのかもしれません。  
米国を含む国連加盟国が日本に軍事的制裁を加えるための大義名分(国連憲章第53条)は、日本が再び全体主義に走った場合と日本がウラン235とプルトニウム239を数%を超えて濃縮した場合です。  
しかし、1988年の「日米原子力協定」によって、日本は「低濃度ウラン濃縮」と「再処理」(使用済み核燃料からプルトニウムを取り出すこと)ならやってよいことになりました(期限2018年まで)。当時は、レーガン・ゴルバチョフの時代で、国際的に「日本ならまぁいいだろう」 という時代でした。 
 
そこで六ヶ所村に再処理濃縮工場を建設中です(今も)。日本には技術がないので工場建設をフランスに丸投げしました。予算7,600億円で1997年に稼働予定でしたが、これまで21回延期されて2.2兆円投入しました。約3千トンの使用済核燃料が搬入されていて満杯です。  実験中に放射能漏れで建屋が汚染しました(広島原爆3発分)。  稼働させるために「原子炉等規制法」から除外されました。  稼働すると1日60テラベクレルのトリチウム をそのまま海に流してよいことになっています。1日百万トンの水でうすめなければ国の基準値を下回らないからです。これは1日あたり広島原爆の放射能の3分の2を流すことです。稼働しても周辺で「毎年数百人しか」がん死しない見込みです(安全審査申請書)。

以上は追記

人形峠についての入口先生の見解は以下の通りです。


原子力帰省委員会からのメールにも人形峠にある施設に異常無しと メールが来てますが、



一体、人形峠にも危ないものどれくらい置いてあるんですか?

http://www.sanyonews.jp/article/434519

結論
入口先生
ウラン235とウラン238は化学的性質が同じで化学反応によっては分離できないので、気化させて比重のわずかな差によって遠心分離で濃縮することが行われます。
そこで気化させるには4,000℃近い高熱が必要です。
でも六フッ化ウランにすると56.5℃で気化しますから、容易に遠心分離にかけることができます。  
人形峠で採掘された約10万トンのウラン鉱石から濃度4%程度のウラン燃料が100トン程度製造されたものと思われますが、ウラン濃縮の作業は効率が低く廃材の9割は濃縮の過程で六フッ化ウランのまま保管されたり、残土はれんがにして建材に使用されたりしています。  
六フッ化ウランは不燃物ですから火事でそれ自体が燃えることはありません。仮に火事で漏れても外気に触れて白色の固体になってしまいます。その放射線による影響と化学的影響は周知されているので、何らかの人為的な故意がなければ漏れることはないと私は思います。
また、人形峠に関する限り、「日本原子力研究開発機構(独立行政法人)人形峠環境技術センター」の「近隣」は1キロメートル以上離れていますから、プルームが届くことはないと私は思います。  
https://www.nsr.go.jp/archive/jnes/content/000126643.pdf  

添付図は最近の放射線量のグラフで、鳥取地震に伴う放射線の増加は見られません。  http://new.atmc.jp/pref.cgi?p=31#d=w

ただ、花崗岩の崩壊・圧縮に伴うと考えられる放射線量スパイクは(10月16日ごろに)見られます。




 以下、経緯です。

入口先生
人形峠は花崗岩質です。花崗岩層には微量なウランが含まれています。花崗岩層はウラン崩壊の過程のラドン222(希ガス)を(地震などで)放出することがあります。  ウラン鉱山ですから峠全体が危ないといえば危ないです。アフリカのウラン鉱山の近くでは動植物の「進化」(突然変異)が早いことが知られています。でも、人形峠のウラン鉱は低品位(低濃度)でアフリカ産の鉱石のウラン濃度の1割程度しかありません。人形峠は現状では輸入に対抗できないので、将来の資源保護のため20年近く前に閉山されました。  人形峠のウラン鉱石はそれまでに約10万トン採掘されました。そのウラン量は純粋ウランにして約40トンで広島原発約5万発分のセシウム137を生成する量に相当したはずですが、ウラン濃縮の作業はもともと効率が低く、また、日本では国際原子力機関(IAEA)の監視下で高濃度ウランの製造は許されていないので、濃度4%程度のウラン燃料が100トン程度製造されたものと思われます。  その100トンは日本の54基の原子炉のうちおよそ1基(100万kW)1年分(使用済核燃料として広島原発約5千発分のセシウム137を生成)に相当しました。そのほとんどは出荷されて、すでに使用済みとなり各地の電力冷却水プールなどの中に10万年間保管されているものと思われます。  一方、人形峠の当時の高濃度の機材やウラン燃料廃材などは、広島原発のセシウム137に換算して前記出荷した量の少なくとも1割(5百発分)が人形峠で水中で電力冷却され10万年間保管されているだろうと私は推定しています。


>一方、人形峠の当時の高濃度の機材やウラン燃料廃材などは、広島原発のセシウム137に換算して前記出荷した量の少なくとも1割(5百発分)が人形峠で水中で電力冷却され10万年間保管されているだろうと私は推定しています。

これは地震によって何らかの影響が出るんでしょうか?
この電力冷却ができなくなると、やはり近隣にいる人たちは被爆させられるんでしょうか?

入口先生
水が沸騰して無くなると中性子が空中を飛び始めますから、プールをのぞき込むことはできないでしょうが、中性子は「近隣」といえるほどの距離までは飛ばないでしょう。  プールに水がなくなっても、閉山からもう20年近くたっていて、ごく初期の自己崩壊の発熱も少なくなっていますから(わずかのまま何百年と続く)、高熱で廃材などが溶けて大気中へ揮発していくほどのことは起こらず、近隣への影響はないと私は思います。


先生、人形峠800m以内は即死という情報が出回ってるそうです。
ソースは過去のこの記事のようです。
http://nikkan-spa.jp/5976   

こういう疑問を抱いてらっしゃる方もいらっしゃいます。

https://twitter.com/irukatodouro/status/789625460225257472

https://twitter.com/irukatodouro/status/789627721181650944

人形峠で火災が起きた場合、この方が考えてらっしゃるようなリスクはあり得るんでしょうか?

入口先生
火災ではウラン化合物が気化して拡散するほどのことは起こりません。自己崩壊熱などで「灼熱」になった場合は気化するでしょうが、それだけの自己発熱能力はもうありません。


https://twitter.com/irukatodouro/status/789695950348390400
https://twitter.com/irukatodouro/status/789696248131440641
https://twitter.com/irukatodouro/status/789716960594399233
このように仰ってます。

今回の地震による住民への影響を心配して、インターネット上でいろいろ調べて下さってるご様子です。 https://twitter.com/irukatodouro/status/789744343196114944

https://twitter.com/irukatodouro/status/789752476542967808

https://twitter.com/irukatodouro/status/789817285519081472

https://twitter.com/irukatodouro/status/789781381823893504

こういうサイトも検索で見つけたそうです・・・。
http://homepage2.nifty.com/kasida/environment/frame-renga.htm

https://twitter.com/irukatodouro/status/789825120097349632

加えて、地震については、こういった投稿もあります。

入口先生
ウラン235とウラン238は化学的性質が同じで化学反応によっては分離できないので、気化させて比重のわずかな差によって遠心分離で濃縮することが行われます。そこで気化させるには4,000℃近い高熱が必要です。でも六フッ化ウランにすると56.5℃で気化しますから、容易に遠心分離にかけることができます。  人形峠で採掘された約10万トンのウラン鉱石から濃度4%程度のウラン燃料が100トン程度製造されたものと思われますが、ウラン濃縮の作業は効率が低く廃材の9割は濃縮の過程で六フッ化ウランのまま保管されたり、残土はれんがにして建材に使用されたりしています。  六フッ化ウランは不燃物ですから火事でそれ自体が燃えることはありません。仮に火事で漏れても外気に触れて白色の固体になってしまいます。その放射線による影響と化学的影響は周知されているので、何らかの人為的な故意がなければ漏れることはないと私は思います。また、人形峠に関する限り、「日本原子力研究開発機構(独立行政法人)人形峠環境技術センター」の「近隣」は1キロメートル以上離れていますから、プルームが届くことはないと私は思います。  
https://www.nsr.go.jp/archive/jnes/content/000126643.pdf  

添付図は最近の放射線量のグラフで、鳥取地震に伴う放射線の増加は見られません。  http://new.atmc.jp/pref.cgi?p=31#d=w

ただ、花崗岩の崩壊・圧縮に伴うと考えられる放射線量スパイクは(10月16日ごろに)見られます。



以上が、入口先生の見解です。

私の個人的想いですが、

岡山の北部でさえ、未だに余震が続いているそうです。
お子さん達は不安がってます。
先ずは子供達に不安な想いをさせないためには、親御さんたちが気をしっかり持って、
過剰に不確かな情報には惑わされないことが大切かと思います。

又、私みたいな一般庶民は使っても無くならないほどのお金は持っていないので、人間、出来ることと出来ない事は個々の置かれた立場と能力で判断せざるを負えません。

日本全国何処に大きい地震が起きてもおかしくない時代。
しかも、日本全国津々浦々に劣化ウランのドラム缶や、劣化ウランそのまんま山積みなことが現実です。
http://www.asyura2.com/13/cult12/msg/502.html


他にも日本全国に原子力施設があります。
https://www.iaea.org/OurWork/ST/NE/NEFW/documents/TWGFPT-2007/presentations/Japan.pdf

近辺時何かの事故が起きた時には、自分が出来る限りのことをする。
リスクを感じたら、大きな地震や事故や火災が居住近辺で起きた時は、出来るだけ外出は控えるとか、窓を閉めるとか、喚起を止めるとか、洗濯物や布団は外に干さないとか、
止むを得ず外出する時はマスクをするとか、

そうやった個々人のリスク管理は大切かと思います。


岡山の場合は、人形峠よりも、やはり、南海トラフ地震が起きた時の、既に再稼動している愛媛県の伊方原発が事故を起すことかと思います。

南海トラフが起きた時は、どうするかも個々人の判断で、国の指示に従っても、多分、福島原発放射能事故の時のように、無防備に被爆を強いられるんじゃないかと私個人は感じてます。

だから、私はそういう事が日本の何処で起こっても、同じ目にもう一度遭うことは避けたいとは思ってます。

 被災地の皆さんは、どうぞこのあとも余震に気をつけて、特に深夜の揺れに備えて懐中電灯を枕元に置くとか、万が一に備えて早めに就寝しましょう。

おやすみなさい。








 



 

    

 
     

 

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