2015年8月13日木曜日

熊本大学入口名誉教授から「トリチウムから逃れるすべはありません。トリチウムの危険性は、セシウム137、ストロンチウム90が食品、吸気から体内に取り込まれるのに比べると小さいです(それほどセシウム137、ストロンチウム90の危険性の方が大きいです)。トリチウムについて、我われが本当に危惧しなければならないのは、福島原発の今よりも、近く六ケ所村が稼働するときです。」

後半、追記しました。

Twitter上で、 「放射性水蒸気が昼も夜も無く24時間噴出」を東電も認めているという。 そして、それは臨界だと書いている、そういう個人ブログ記事があちこちにあったので、入口先生に、訊いてみました。

入口先生
福島の現場から放射性水蒸気・放射性地下水が発生していることが最近発覚したかのような印象を与えるインターネット情報のようです。でも、それは誰にも最初から分かっています。
最初から、これまで、また今後も危険です。

 また、それがあたかも放射能臨界漏洩が起きている証拠であるかのように表現して読者の不安をあおって記述されているようですが、それは誤りです。

放射能臨界漏洩はいつでも起きる可能性はありますが、それ(放射能臨界)が現在の時点で起きていないことは何方もご存知でしょう。

 トリチウムから逃れるすべはありません。

雨に濡れないようにしても、

雨を集めてできた上水道のシャワーを浴びて生活するのですから被ばくします。

以下、入口先生から追記です。

トリチウムの危険性は、セシウム137、ストロンチウム90が食品、吸気から体内に取り込まれるのに比べると小さいです(それほどセシウム137、ストロンチウム90の危険性の方が大きいです)。 
 
 日本の市場に出回っている1キログラム100ベクレルもの高濃度に汚染された食品(311以前は1キログラム当たり0.1ベクレルでした)を食べている人が、一方で、トリチウムを恐れてお風呂にも入らずシャワーもしないのは無意味です。
 セシウム137を毎日150ベクレルずつ取りつづけると1年後には体内が年100ミリシーベルトになってしまいます。
 一方、お風呂やシャワーではそのようなことは起きません。

 たとえば鳥取県の三朝(みささ)温泉は年30ミリシーベルトの世界有数の高放射能温泉です。

日本百景に数えられ、与謝野鉄幹、与謝野晶子、野口雨情、志賀直哉、斎藤茂吉、島崎藤村など多くの文人も訪れました。

三朝温泉で30ミリシーベルトの被ばくをするには1日24時間365日足先から頭のてっぺんまで沈んでいなければそれだけ被ばくしません。

 トリチウムについて、我われが本当に危惧しなければならないのは、福島原発の今よりも、近く六ケ所村が稼働するときです。

 六ケ所村は「原子炉等規制法」から除外されており、1日60テラベクレルのトリチウム をそのまま海に流してよいことになっています。

これは1日水100万トンでうすめなければ国の基準値を下回らないからです。
広島原爆の放射能の3分の2に相当するトリチウムを毎日海に流すことになります。

そのときこそ海水は蒸発して日本の国土に雨となって大量に降り注ぐでしょう。






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