2016年11月5日土曜日

鳥取中部地震震源地が近い人形峠について、人形峠に問い合わせた回答と入口名誉教授のご見解

その後、人形峠について、 人形峠に問い合わせてみましたところ、お電話にお出になった総務の方は、実に丁寧にご回答頂きました。
以下がそのメモ書きです。

先ず、六フッ化ウランは冷やす必要性が無い。
六フッ化ウランは三重点を持っている。
気体
液体
固体
例えば、水はレードシー如何に冷やせば固体になり、間は液体、100度で気体、六フッ化ウランは、64度で 三重点が得られる。シリンダーに入ってる。シリンダー内の圧力は、0.2気圧になってる。
万が一損傷を受けたら、空気がシリンダーに入ってくる、そうすると空気中の水分がシリンダーに入ってくる。シリンダー内の圧力が徐々に高くなる。
大気圧近辺まで圧力になってくる。
その時にフッ化水素 Hfが発生するが、わずかに漏れてくるが、それはテープ一枚で止められる。
本当にそういう事が起こるのか?
六フッ化ウランが詰めてあるシリンダーは高さ数メートルのところから落としても破損しない。加熱によって破損しない。鋼鉄だから燃えない。安全テストを受けているシリンダーである。
敢えて冷やす必要は無い。
今は常温で置いてある。冷やしてない。
万が一、火事になっても、保管建屋は床がコンクリート、屋根は鉄板で燃えない建物。
燃えるものがない建物。
電源が喪失したことは、通常では無いので、報告した。
保管しているシリンダーは数百本
2600トン ウランでフッ素が六個ついてる。六フッ化ウランに換算すると約4000トン。
プレハブの鉄筋の倉庫保管中。アメリカは今も野積みである。
野積みはサビが発生する。部材を腐食する。
穴が開いたら困るから、人形峠では屋内保存である。
20年前のアメリカのオクラホマの六フッ化ウラン13トンの爆発事故については知りませんでした。

私がpdf ファイルを送ると、調べてメールでお返事頂きました。

  UF6を充填しているシリンダは、ANSI規格(米国国家規格の工業規格の標準)
   に基づき、様々な試験条件において安全性が担保された容器です。
   シリンダの爆発事故を想定されていますが、これまでお話した様に現在の使用条件
   及び爆発となる条件は、一切存在しませんので爆発することはありません。
   また、コンクリート及び鉄骨によるシリンダの損傷・破損も発生することは
   ありませんので、ご安心願います。
   
人形総務課 」

加えて、以下のメールも頂きました。

ご理解頂き、ありがとうございました。
もしも時間がありましたら、一度、人形峠に来ませんか?11月までであればウラン坑道もご覧いただけます。UF6も詳細に説明することは可能です。
小生も5年前から福島県内(伊達市、会津若松市、福島市、三島町、三春町、いわき市、郡山市)で8回、放射線の講演(対象:大人、中学生、小学4年生)を
実施してきました。
岡山県、鳥取県下では108回:4200人(小学1年生から大人まで)に実施しています。
 放射線に関する不安をお持ちであれば、人形峠に来られた際に詳細説明することも可能です。
ご検討いただければ、幸甚です。
   

入口先生のご見解。

人形峠の約4,000トンの六フッ化ウランは、外気に触れて空気中の水素と反応するとフッ化水素が約1,700トン副生するでしょう。でも、人形峠では六フッ化ウランは堅牢に保管されていると私は思います。  フッ化水素は重要な工業原料の一つです。わが国ではフッ化水素は国内で身近に各地に保管され「毎年」約8万トンが消費されています。  その「毎年」約8万トンが使われているフッ化水素のことを心配しないで、人形峠に眠る約1,700トンのフッ化水素のことをことさら心配することはあまり割に合わないかもしれません。  また、各地に保管され「毎年」600万トンが製造され消費される濃硫酸や、「毎年」60万トンが製造される濃硝酸などのことを心配しないで、「毎年」約8万トンのフッ化水素のことをことさら心配することもあまり割に合わないかもしれません。